ライター陣が集結! 『はちまちファンミーティング』開催レポート

3月7日(金)に〈コワーキングスペース&カフェ エスタシオン〉で『はちまちファンミーティング』が開催されました。その一部をみなさまにお伝えいたします! 第一部:はちまちライタートークショー(登壇者:栗本千尋、小田桐咲、yui) 第二部:講演「SNSを活用した情報発信!」(登壇者:平沼日菜子)

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はちまち編集部

『はちまち』を通して八戸の愛おしさをデンパする、まちの編集部です。わきあいあいと運営しております!

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『はちまち』初のファンミーティング

2025年3月7日(金)、青森県八戸市の〈コワーキングスペース&カフェ エスタシオン〉にて行われた、『はちまちファンミーティング』。第一部では、はちまちライターが集結して発足当時を振り返り、取材を通して出会った八戸の人々や、今後の『はちまち』の展望についてお話いただきました。第二部では特別ゲストに、タレントでありSNSを通した情報発信を行っている平沼日菜子(ひらぬまかなこ)さんをお招きして「SNSを活用した情報発信!」について講演していただきました。

2020年から国内で新型コロナウイルスが流行しはじめ、閑散としていた八戸中心商店街。“誰もが外出を控え、中心街から離れてしまった今、商店街で働く人々の「人となり」を発信していくことで、八戸中心商店街を訪れて「歩いている」ような気持ちで記事を楽しんでほしい。”――そんな思いを胸に、2021年4月にWEBメディアとして発足した八戸中心商店街発信サイトが『はちまち』です。

2023年3月には『はちまちLINE』を立ち上げ、八戸中心商店街の店舗情報の掲載やクーポン発行の実施、市内のイベント情報や『はちまち』記事の配信がスタートしました。

現在は編集長の栗本千尋(くりもとちひろ)さん、そして小田桐咲(おだぎりえみ)さん、yuiさん、松浦奈々(まつうらなな)さんの3名のライターを中心に、八戸中心商店街だけではなく、八戸市内へと範囲を拡大して取材を続けています。

編集長:栗本千尋さん(八戸市出身の佐々木佳子さんが、「赤井英和の嫁 佳子」になるまで。など)

栗本「掲載記事がまだなかった立ち上げ当初は、アポ取りの際に『はちまち』の説明をしてもお店の人に怪しまれて大変でした」

店舗に企画書を持ち込み、地道に説明するところからはじまった『はちまち』ですが、八戸の中心商店街で古くからお店をやられている方のなかには、WEBメディアという媒体に馴染みがない場合も多く、いぶかしがられることもしばしば……。それでも『はちまち』の取材にご協力くださった店舗の方々、そして『はちまち』の思いを根気よく伝え取材を行ってくださった市民ライターのみなさまのおかげで、この4年間で多くの店舗を取材することができました。みなさまご協力いただき、本当にありがとうございます!

第一部のトークショーでは栗本さん、小田桐さん、yuiさんが登壇。発足したてでアポ取りが難航していた頃から『はちまち』を応援し続け、グッズ製作の協力もしてくださった〈洋酒喫茶プリンス〉さんを取材した際の思い出のほか、八戸しょーてん小僧サイダー誕生秘話、記事の訪問数ランキングなど、発足当時からこれまでの活動について振り返りました。

「天井いっぱいに名刺。〈洋酒喫茶プリンス〉の“DEEP八戸”入門ガイド。【長横町れんさ街】」

確かにこんな名言があったかもしれない……と錯覚させるような記事の掴み。ちなみに、イベント当日も参加者のみなさんに〈プリンス〉に行ったことがあるか聞いてみると、ちゃんと二種類の人間がいることがわかり安心した編集長の姿が見られました。

SUZURIで販売されている〈プリンス〉のロゴグッズ。“DEEP八戸”を代表する名店を身につけられる。

ちなみにSUZURIでは〈プリンス〉グッズ以外のはちまちグッズも販売中!

>>〈プリンス〉グッズやはちまちグッズの詳細はこちら

 

『はちまち』がライターの個性を大切にする理由。

yui「他のメディアでライターをしていると、メディアのコンセプトやカラーに合わせた記事を書くことが求められるので、ライターの個性ってなかなか出ないんですよね」

ライター:yuiさん(スイーツに選択肢を。金土日の週3日のみ営業する〈プチグリュ〉の、青森の魅力が詰まったケーキ。【堀端町】など)

栗本「そうなんです。ライターの仕事って、各メディアのトンマナ(トーン&マナー)に合わせて記事を書くのが基本なのですが、『はちまち』ではライターの興味や個性を前面に出してもらえたらと思って運用しています。です・ます調と、だ・である調は記事によって違うし、ライターによって記事の文体やカラーが違う。

スポーツやオーガニックなどの分野に興味があるyuiさんに、幅広いジャンルのお店を深掘りするのが得意な小田桐さん、老舗やレトロな雰囲気があるお店に関心を持っている松浦さんと、ライターそれぞれの個性が集まることで、八戸の輪郭が見えてくるんじゃないかと思っています」

小田桐「八戸っていろんな人がいて、いろんなものがあって、なんかある意味、雑然としてるというか……カオスなまちですよね。はちまちライターも個性豊かで、それぞれ興味があるものが違って、いろんな記事ができ上がってくるので、それが八戸のさまざまな一面を紹介するという『はちまち』のコンセプトにマッチしている気がします」

ライター:小田桐咲さん(中心街再生の鍵は“アミューズメント”? 〈メガネの玉屋〉の3代目に聞く、昔とこれからの中心商店街。【十三日町】など)

yui「はちまちライターをしていると、八戸を生んだ人々のストーリーを聞けることが楽しいです。掘り下げていくと面白い話がたくさん出てきて、なんだか、“奥行き”を感じるというか……ストーリーをお持ちの方が多いですよね。これってすごいなって思うんですけど」

小田桐「“奥行き”、なんだかわかります! なんででしょうね……一生懸命、八戸で生きてるからなんじゃないでしょうか!!」

栗本「八戸の人って、最初は遠慮がちに話すけど、だんだん慣れてくるとあれもこれもとたくさんのことを教えてくれる。それが全部面白いから、まとめるのに苦戦するライターさんもいます。小田桐さんも最初は悩みながら書いていたけど、今は自分のスタイルを確立して、読後の余韻が素敵な“読後感クイーン”になりましたね」

小田桐「ありがとうございます! つい深堀りしたくなっちゃって、20分の取材の予定が190分になったことも……(笑)」

栗本「中心商店街で商売をされている方は、八戸中心商店街がどういう位置づけなのか、なぜ守らなきゃいけないのかを考え続けている人が多いと思います」

小田桐「取材していると、八戸にとっての中心商店街が今までもずっと特別だったんだろうし、これからも特別でいてほしいという強い思いを感じますね」

小田桐「yuiさんは去年からはちまちライターをしてくださっていますが、取材に行きたい場所ってありますか?」

yui「そうですね。八戸って意外とスポーツ文化が幅広くあることをこっちに来てから知りました。今度はスポーツの面からも八戸のことを発信してみたいですね」

また、今回は残念ながら登壇できなかったライターの松浦さんからもメッセージを寄せていただきました。

松浦「中心街を含めた全エリアで大きな変化を感じています。まちも生き物なので、変わっていくことは必然だと思いながら、寂しさを感じている自分もいますし、それをネガティブに捉えている方々の声も時折耳にします。八戸のことを学び直しているということもあり、まちのことをよく知る店主さんから、そのまちの歴史や変遷を伺えたときにも面白さを感じます。

どんな気持ちや想いでそこにいるのかという部分にフォーカスしながら、地元の方々や八戸出身の方々に八戸にはこんな面白い人たちがいるということを伝えられたらいいな、と思っています」

 

地域を盛り上げたいという思い。

また『はちまち』の取材にご協力いただいた〈みな実古琲店〉のマスターである須藤清文さんも『はちまちミーティング』に駆けつけてくださいました。

〈みな実古琲店〉のマスター須藤清文さん。自家焙煎珈琲店を営みながら、キッチンカーを使用しコーヒーのチャリティー販売イベントを行ったり、八戸特有のキャラクターの形をした人形焼きを販売したりと地域貢献にも力を入れている。>>チャリティー販売イベントの最新情報はこちらから

須藤さん「八戸の若い世代の人が活動を続けてくれると、まちにとって励みになるので本当に感謝しています。〈みな実〉も今年で52年になりますが、それも応援してくださるみなさんがあってこそ続けられました。応援というものには、いろんな方法がある。若い世代のいろんな人に中心街のイベントや活動に参加していただいて、応援していただいて、ぜひ、みんなで中心街を盛り上げていきたい。もちろん、私たちもこれからも頑張っていきますので」

須藤さん、嬉しいお言葉ありがとうございました! 応援にはいろんな方法がある。私たちはつい、行動に移せなかったり、自分一人の行動がなにかにつながるわけなどないと諦めたりしてしまいがち。ですが、実際に八戸中心商店街をはじめとして、市内各地で地域の応援活動をされている、先輩の須藤さんのお言葉に、心強さを感じるとともに勇気をいただきました。

〈みな実古琲店〉さんの記事では、須藤さんのご活躍や地域への思いをもっと知ることができます! この機会にぜひあわせてご覧ください!

>>〈みな実古琲店〉が美術館横へ移転! 地元を盛り上げる人形焼への情熱と共に【番町】

 

そのほか、第二部ではタレント・平沼日菜子さんによる講演「SNSを活用した情報発信!」が行われました。平沼さんは、青森県を中心とした地域の情報発信に力を入れていらっしゃいます。公式情報に基づいた運用方法はもちろん、平沼さんが実際に運用してみて感じる効果やポイントについてお話していただきました。

タレント・平沼日菜子さん。

講演後の質問タイムやフリートークでは、事業でSNSを活用している方からの質問を受けたり、実際に参加者の方が運用しているSNSを見ながらアドバイスしたりと大活躍。平沼さん、お越しいただきありがとうございました!

 

これまでの『はちまち』、これからの『はちまち』。

今回『はちまちミーティング』にご参加いただいたみなさま、そしてここまでレポートをお読みくださったみなさま、本当にありがとうございました。『はちまち』発足から4年。私たちは八戸中心商店街をはじめ、八戸で生きるたくさんの人々と出会うことができました。当時取材させていただいた店舗のなかには、閉店を余儀なくされたところもあれば、新しく生まれ変わったところもあります。取材させていただいたお店がなくなってしまうと知ったときは悲しく切ない思いでしたが、その記録をアーカイブとして残すことができたことは『はちまち』としてとても意義のあることだと思っております。

『はちまち』を支えてくれているライターやスタッフのメンバーも入れ替わりがありました。当時と変わらぬ思いで運営しているつもりでしたが、今回、ライター陣が集結し発足時の思いや出来事について思いを馳せる機会をいただき、懐かしさを感じると同時に八戸市中心商店街を歩くように楽しんでほしかったという当初の気持ちをあらためて思い出しました。

八戸のまちも、そこに暮らす人々も生き物です。変化していく部分もありますが、求められるニーズに合わせて事業展開に挑戦し続けるお店もありますし、当時『はちまち』に携わってくださった方々は違う方法で今でも応援し続けてくださっています。

変わらぬもの、変わっていくもの。そして新たに生まれ成長していくもの。私たちは八戸で生きる人々の等身大の姿を、これからも『はちまち』で発信してまいります。

どうかこれからも『はちまち』を応援いただければ幸いです。

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