串焼き、棒寿司、丼……サバのメニューが20点。〈サバの駅〉で、八戸前沖さばを食べ尽くそう!【六日町】
中心街を歩いているとどこからか焼き魚の香ばしい匂いが……引き寄せられたどり着いたのはサバ料理専門店〈サバの駅〉。八戸では馴染み深い魚“サバ”の魅力を再発見しに行きましょう。
中心街を歩いているとどこからか焼き魚の香ばしい匂いが……引き寄せられたどり着いたのはサバ料理専門店〈サバの駅〉。八戸では馴染み深い魚“サバ”の魅力を再発見しに行きましょう。
六日町みろく横丁となりのビル。食欲を刺激する香りが漂うのは、県外からも多くのファンが訪れるサバ料理専門店〈サバの駅〉。サバのおいしさを全国に広めようと探求し続けているお店です。
2006年に中心街で開業した〈サバの駅〉。沢上弘(さわかみひろし)さんが“駅長”を務めています。ちなみに、沢上さんの肩書きが店主でも社長でもなく駅長なのは、「店名に駅がついているし駅長の方が親しみやすいから」。
店内に入ってすぐの場所にはL字のカウンターがあり、ほかに個室のテーブル、区切れば個室座敷にもできる宴会場があります。
カウンターからは厨房の様子を見ることができます。
個室はテーブル席と、座敷の2種類。ゆったりとくつろげるVIPルームもあります。
〈サバの駅〉のこだわりは、八戸前沖さばの使用。
三陸沖以北の日本近海で漁獲し、八戸港に水揚げされたサバのうち〈八戸前沖さばブランド推進協議会〉に認定されたものが八戸前沖さば。その中でも特に大型の550kg以上で、同協会の認定を受けたものを〈銀鯖〉とブランド認定されるのだそう。
そしてもうひとつのこだわりは、食べたことのないサバ料理の提供。スタンダードな食べ方だけではない、おいしいサバ料理を考案してきた沢上駅長。
今回はサバ愛あふれる沢上駅長おすすめの2品をご紹介したいと思います。
まずご紹介するのはお店イチオシの「銀サバの串焼き」(1串600円)。
外に漂っていた香ばしい匂いの正体、ついに発見‼︎
香ばしく焼き上げられたサバのパリパリの皮とフワフワの身。口にした瞬間、時が止まるほどおいしい……。焼き加減も塩気もすべてがサバの旨みを引き出しています。これはお酒がほしくなる……。
続いては、丼もの。〈東京ドーム〉で開催された『全国ご当地どんぶり選手権』で2年連続グランプリ獲得、“殿丼”入りした……!
「八戸銀さばトロづけ丼(中)」(1,320円、大1,980円)。
まず驚いたのはサバの量!
下の白米が見えないくらいに敷き詰められているのは、秘伝の漬けダレが染み込んだサバ。そして白米には、サバの脂と漬けダレが染み込んでいます。ひと口食べた、かと思った瞬間に、丼が空に……。
はて?さっきまであった、づけ丼はどこに……?
関東以北では生食文化のないサバですが、「どうしたら生で食べてもらえるだろうか。生でサバを食べたときの衝撃を感じてほしい」と考案したのがこのづけ丼なのだそう。
ぜひみなさんもこの衝撃を体験してみてください!
今回はこちら2品の紹介でしたが、ほかにも魅力的なサバ料理がたくさんあるので〈サバの駅〉へ足を運んで召し上がってみてください!
店名の〈サバの駅〉は、「全国から人が来る東京駅のように、全国のサバ好きが集まって、おいしいサバ料理を全国に広める交流地点になれば」という思いからつけられたといいます。
「八戸だからこそサバを食べてほしい」と語る沢上さん。
八戸は漁場が近いため、鮮度がよく、身体にいいといわれるDHA・EPAがダントツに多く含まれています。お酒に合うのはもちろんですが、単体で食べてもご飯と一緒でも、何にでも合うのがサバの最大の魅力。
「サバ料理といわれて思い浮かぶのは、しめサバ、みそ煮、塩焼きがほとんどだと思う。シンプルな調理でもおいしいサバを、さらにおいしく食べてほしい。だからいろいろなことに挑戦してきた」
沢上さんはこれまでに八戸学院大学の学生と一緒に、パテにお肉ではなくサバのフライを使用した「サバーガー」や、タバスコならぬ「サバスコ」を考案。ほかにも、スタンダードなみそ煮ではなく田子のガーリックを入れたもの、チーズやトマトを入れたものなど、さまざまなサバ料理を考案しては発信し続けています。
サバの魅力を発信し続けている〈サバの駅〉さんですが、悩みがあるようで……。
それは、ここ数年話題になっているサバの不漁。
「今から養殖しても安定して育つまでは時間がかかる。今後は八戸前沖さばにこだわらず、全国で水揚げされるいいサバを仕入れることも考えている。答えはまだ見つからないんだけどね」
サバ好きの方、今後の八戸のサバについて語りたい方は〈サバの駅〉集合!
みんなでサバと八戸の未来へ、出発進行!!