みちのく潮風トレイルを半日で歩く!  八戸・鮫エリアの観光モデルコース

〈みちのく潮風トレイル〉は、青森県八戸市の蕪島を起点に、福島県相馬市までの太平洋沿岸を全長1,000km以上結ぶ長距離自然歩道です。八戸エリアは蕪島をはじめ、淀の松原や種差海岸など美しい海岸線沿いのハイキングが人気です。「トレイルをハイキングする」と聞くと、まとまった期間や時間のなかで全コースを歩く、と思われがちかもしれませんが、自分の体力や日程に合わせて部分的に歩く“セクションハイク”も実は盛んなんです! この記事では、八戸観光を半日で満喫したい方に向けて、家族連れやカップルなど、さまざまな世代の方々が参考にできる八戸観光モデルコースをご紹介します!

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松浦奈々-nana-matsuura

盛岡市在住。八戸市の浜育ち。広告代理店の営業経験を経て、2024年春からフリーのライター兼フォトグラファーに転身。
家族が実家を引き払い岩手へ移住したことで、生まれ故郷に帰る場所がなくなった2022年。旅をするような感覚で、はちまち取材を通じて八戸のことを再度勉強中。好きなものはレトロなものとフィルムカメラと、イカドンと八戸の空気。
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みちのく潮風トレイルを半日で歩くためのポイント

所要時間:約5時間30分
距離:約17km
スタート地点:ままかせ亭
ゴール地点:蕪嶋神社
移動方法:徒歩
※すべて歩くのがつらい場合は、種差海岸遊覧バス「うみねこ号」、JR八戸線を活用しましょう。
スタート地点までの移動方法:JR大久喜駅から徒歩約10分、八戸市営バス停「法師浜」から徒歩1分

 

1.〈ままかせ亭〉で、お昼ごはんをテイクアウト【所要時間:10分】

「まんま、かせ」とは、八戸弁で「お腹を満たして休みなさい」という意味。種差海岸から車で3分、JR大久喜駅から徒歩約10分、バス停「法師浜」からすぐ近く、徒歩1分の場所にある〈ままかせ亭〉は、八戸で獲れた海産物や地元食材を使ったおにぎりやお惣菜が並ぶテイクアウト専門店です。

メニューは日替わりで変わる。

さば350円。しょうがの香りがふわっと香る。さばは、身がギュッとしまっていて食べ応え◎。

うに400円。八戸産のウニが使われた一品。磯の香りとウニの旨みが広がる、贅沢な味わい。

サクッとジュワッと、衣もおいしいから揚げは100gから購入できる。

「できるだけ地元のものを使いたい」「ドライブをしながら食べやすいものを提供したい」。そんな思いから、2022年、店主の松村さんはこの海沿いの場所にお店をオープンしました。八戸産のウニやホッキ、自家製の梅を使ったおにぎりや、青森県南部で育った「あべどり」 を使ったから揚げなどが人気です。

〈店舗情報〉
ままかせ亭
住所:青森県八戸市鮫町遥望石20-78
営業時間:11時〜16時
定休日:火曜・金曜
公式SNS:https://www.instagram.com/mamakasetei/

 

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徒歩約20分

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2.種差海岸でプチピクニック&シーグラス探し【所要時間:40分】

砂浜や岩礁、断崖が続く海岸線が美しい〈種差海岸〉は国の名勝に指定されている景勝地。なかでも目の前に広がる天然芝生地は、実はもともと馬の放牧地だったそう。八戸を含む南部地方は古くから馬の産地として知られており、馬たちが草を食べ、地面を踏みしめていたことが、このなだらかな芝生をつくり出していたといわれています。現在は地域の方々やボランティアの手によってこの景観が守られています。

芝生の上にレジャーシートを広げてままかせ亭で買ったおにぎりを食べようとしていると……。目の前のおにぎりがぐわんと揺れ、一羽のウミネコに狙われていることに気づいた筆者。そそくさと退散することに……。

種差天然芝生地はウミネコをはじめとした野鳥の生活圏でもあります。ピクニックをするなら、食べ物は控えめに、飲み物メインで景色を楽しむくらいがちょうどいいのかもしれません(教訓)。

腹ごしらえのあとは、敷地内の海岸でシーグラス探し。お宝発掘のキーになるのは、天候を読むことで、目安になるのが“前日の天気”! 雨の日や海が時化ていた翌日は波の力で海底の物が動き、普段は見られないシーグラスが打ち上げられやすいタイミングなんだとか。「今日はどんな一粒に出合えるかな」と、天候と相談しながら歩いてみて。

ひと際目立つ石が……。これは!!

薄いエメラルドグリーンと水色のシーグラスをゲット! 大興奮しました。

〈スポット情報〉
種差海岸
住所:青森県八戸市鮫町棚久保

 

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徒歩約20分

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3.松林と海の香りのなかをハイキング(淀の松原〜白岩)

樹齢100年にもなるクロマツの松林を整備してつくられた遊歩道〈淀の松原〉。種差海岸の天然芝生地から3kmと続くこの道は、アップダウンを繰り返しながら、木々の隙間から荒々しい海を見せてくれます。

潮風と松の香りが入り混る、澄み切った空気が心地よく、歩いているうちになんだか体が整えられていくような感覚が。森と海が隣り合うこの空間には、人の手が入りきらない、どこか原始的な静けさがありました。

歩いていると突如現れる、高さ約20mの巨岩。水に潜って魚を捕まえる大型の海鳥として知られる海鵜(うみう)と、ウミネコのフンが長年積み重なって白くなったことから「白岩」と呼ばれるようになったそう。近くには他にも岩はあるのに、どうしてここばかりにフンを落とすのか——海鳥たちに、いつか聞いてみたいものです。

〈スポット情報〉
淀の松原、白岩
住所:青森県八戸市鮫町赤コウ
最寄りのバス停:深久保(詳しい時刻表はこちら)

 

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徒歩約50分

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4.表情の違う大海原を見比べてみよう(白浜海水浴場・大須賀海岸・中須賀海岸)

JR陸奥白浜駅から徒歩約5分のところにある〈白浜海水浴場〉。白い砂浜と透明度の高い海で、市内最大級の海水浴場となっています。海開きは毎年7月中旬ごろから8月末まで。シャワー室や更衣室も完備され、家族連れにとても人気のスポットです。奥までスーッと続く白い砂浜と海、ちょこんと見える白い灯台。個人的に、東北のプチ江ノ島と呼びたい。

 〈スポット情報〉
白浜海水浴場
住所:青森県八戸市大字鮫町字堀込32地先

 

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徒歩約20分

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お次は2.3kmにわたって続く〈大須賀海岸〉。踏みしめるとキュッキュッと音が鳴る「鳴き砂」で知られ、日本の渚百選にも選ばれた景勝地です。遊泳は禁止されており“歩いて、眺めて、感じる”海です。

ここから眺める朝日の美しさは最上級!

 〈スポット情報〉
大須賀海岸
住所:青森県八戸市大字鮫町日蔭沢付近

 

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徒歩約15分

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大須賀海岸から少し歩くと現れるのが、お花畑スポットでもある〈中須賀海岸〉。ここでは、本来は共生するはずのない海浜植物と高山植物が隣り合って咲き誇り、春から秋にかけて、花の主役が入れ替わっていきます。遊歩道の合間にゴツゴツと現れる岩も、自然のなかをハイキングしている感覚をさらに高めてくれて楽しい! 視界がパーッと開けた空間のなかで、力強い岩礁や海のすぐそばを歩けるなんて感動……。旅好きを自負する八戸出身の筆者、これまで各地の海を見てきたのですが、贔屓目なく、この景色は私のなかで一番でした。

 〈スポット情報〉
中須賀海岸
住所:青森県八戸市鮫町日蔭沢付近

 

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徒歩約8分

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5.口コミで人気爆発! 太平洋を一望できるカフェでひとやすみ【所要時間:30分】

葦毛崎展望台のふもとにある黄色い建物が目印の〈カフェテラス ホロンバイル〉。創業40年以上、地元の人にも観光客にも愛され続けてきたソフトクリームの名店です。フレーバーは全11種類、ツイン(2段盛り)を含めると組み合わせは40種類以上にもなるのだとか。実はこのお店、創業当時はバニラ味しか出していなかったそう。そこからお客さんの「おいしいからまた来ます」という声に応えるかたちで少しずつフレーバーを増やしていき、いつしか口コミで「青森三大ソフトクリーム」と評されるまでの人気店になったのだとか。

ミックスA(バニラ&ショコラ)420円。

創業者であるオーナーさんは某アイスクリームメーカーで働いていたとのことで、ミルクのコク深さの理由には思わず納得です。

ホロンバイルの取材記事はこちら
>>組み合わせは40種類以上!? 太平洋を一望しながら頬張るソフトクリーム。〈カフェテラス ホロンバイル〉【鮫町】

 〈店舗情報〉
カフェテラス ホロンバイル
住所:青森県八戸市鮫町先祖ケ久保10-3
営業時間:9時〜17時
定休日:元日のみ

 

ホロンバイルから歩いてすぐ、断崖の上に現れるのが〈葦毛崎展望台〉。まるで西洋の古城のような、どこか物語のワンシーンを思わせる独特な形をしています。かつてこの一帯が馬の放牧地で、葦毛の馬が放たれていたことに由来しているのだそう。太平洋を360度丸ごと見渡せる展望台から、記念の一枚を残してみて!

 〈スポット情報〉
葦毛崎展望台
住所:青森県八戸市鮫町日蔭沢


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徒歩約25分

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6.デートスポットにも◎。鮫角灯台から地平線を眺める【所要時間:20分】

『日本の灯台50選』にも選ばれた種差海岸のシンボル的存在の〈鮫角灯台〉。JR八戸線の線路も見え、電車が走るタイミングに遭遇できれば、さらに絵になる一枚が撮れそう!

普段は立ち入ることができないこの灯台、実は期間限定で一般開放されているのを知っていましたか? 2026年は5月2日から9月27日までの土日祝日と、お盆期間(8月12日〜14日)の毎日、9時から16時まで中に入ることができます。筆者はタイミングが合わず灯台に登れませんでしたが、高さ23mから眺める地平線は、さぞ美しいに違いない……!

 〈スポット情報〉
鮫角灯台
住所:青森県八戸市鮫町小舟渡平
灯台一般開放時間:9時〜16時(5月上旬〜9月末にかけての土日祝、8月12日〜14日)※2026年9月時点
・詳細はこちら

 

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徒歩約23分

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7.親子で遊んで学べる! 水産科学館【所要時間:40分】

蕪島のすぐそばにある〈八戸市水産科学館マリエント〉。名前や立地から水族館だと思われがちですが、実は“水産科学館”なんです。八戸近海の魚はもちろん、日本で唯一の有人潜水調査船「しんかい6500」のVR体験など、地球や海の科学にも触れられ、大人も新しい発見に出合えます。入館料は大人300円、小中学生100円、未就学児無料と、とてもリーズナブル。

生き物に触れられるタッチ水槽や、のんびり泳ぐアオウミガメの展示も人気です。さらに、大水槽の中から「マリンレンジャー」が撮影してくれる無料フォトサービスもあり、子どもも大人も夢中に。家族で訪れたい、おすすめのスポットです。

大水槽から撮ってもらった写真は、後日こちらから無料でダウンロード可能!

 〈施設情報〉
八戸市水産科学館マリエント
住所:青森県八戸市鮫町下松苗場14-33
営業時間:通常時9時~17時/7月1日~8月31日は9時~18時
定休日:年中無休 ※臨時休館日あり
公式HP:https://www.marient.org/
公式SNS:https://www.instagram.com/marient_7800/

 

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徒歩約10分

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8.運気が大上昇?! 蕪嶋神社でお参りして半日旅のフィナーレ!【所要時間:20分】

半日ハイキングの締めくくりは、みちのく潮風トレイルの起点でもある蕪島へ。ウミネコの繁殖地としても有名なこの場所、島の頂上に建っているのが、株価や人望が上がるといわれている〈蕪嶋神社〉です。蕪嶋神社といえば、頭上を舞うウミネコのフンを回避するべく、傘をさして参拝をすることで知られていますが……。

ウミネコのフンが当たると“運がついた”とされ、社務所に申し出ると「会運証明書」という絵馬までもらえるのだそう。※着替えは持っていきましょう(笑)。

もちろん、服を汚したくない方には、大きな鳥居の前に無料の貸し出し傘もあるのでご安心を!

参拝前には、本殿の周りを3周する「運開きめぐり」もお忘れなく。実はこの日、3周してからお参りしたところ……後日、憧れの方と一緒にお仕事をするチャンスが舞い込んできました(実話)(目ヂカラ)。

お土産には、かわいいウミネコの置物付きのおみくじがおすすめ! お尻の部分におみくじが隠されているという、ちょっとした遊び心のある仕掛けになっています。

 〈スポット情報〉
蕪島神社
住所:青森県八戸市大字鮫町字鮫56-2
参拝時間:8時30分〜17時20分(4月~9月末)/8時30分~16時50分(10月〜3月末)



最後に

八戸・鮫エリアにある、みちのく潮風トレイルの一部を回る観光モデルコース。半日でこれだけの自然と物語に出合えるんです! 今回紹介した各スポットの近くには、バスや電車も通っているので、部分的に歩いてみたり、公共交通機関を使って移動してみたりして、それぞれのペースで楽しんでみてくださいね。

お一人様でも、ご家族とでも、カップルでも。この記事があなたの休日を彩るものになりますように!

 

◎今回訪れたスポットはこちら

※リンクに飛ぶとスポットが表示されたGoogleマップをご覧いただけます

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