組み合わせは40種類以上!? 太平洋を一望しながら頬張るソフトクリーム。〈カフェテラス ホロンバイル〉【鮫町】
太平洋を見渡す葦毛崎展望台のふもと、潮風が吹き抜けるテラスでいただく、ミルクのコクたっぷりのソフトクリーム。八戸市鮫町にある〈カフェテラス ホロンバイル〉は、創業から40年以上、地元の人にも観光客にも愛され続けてきたカフェレストランです。一度訪れただけでは終わらない、“また来たくなる理由”がそこにはありました。
太平洋を見渡す葦毛崎展望台のふもと、潮風が吹き抜けるテラスでいただく、ミルクのコクたっぷりのソフトクリーム。八戸市鮫町にある〈カフェテラス ホロンバイル〉は、創業から40年以上、地元の人にも観光客にも愛され続けてきたカフェレストランです。一度訪れただけでは終わらない、“また来たくなる理由”がそこにはありました。
青森県八戸市出身。関東で保育士として8年間、宿泊業界で2年間勤務したのち、地元・八戸へUターン。現在はフリーランスWebライター/編集者として、主に企業のオウンドメディアの記事制作に携わっている。
帰郷をきっかけに、八戸の自然や人の温かさ、地域の魅力を再確認し、地元をテーマにした取材・執筆にも力を入れ活動中。
X(旧Twitter)
JR八戸線・鮫駅から種差海岸方面へ向かって車で約10分。海沿いの開放的な景色を楽しみながら進むと、葦毛崎展望台のふもとに黄色い建物の〈カフェテラス ホロンバイル〉が見えてきます。


葦毛崎展望台。展望台からは太平洋を見渡せます。

展望台からの景色。ただ海を眺めているだけなのに、不思議と心が整っていく。そんな感覚に包まれる場所です。
お店では、ドリンク、ソフトクリーム、お食事メニュー(バーガー、パスタetc)、軽食(ドーナツ、フライetc)など、幅広いメニューが楽しめます。
注文は、外のカウンターもしくは店内カウンターのどちらからでも可能です。

外のカウンター。注文すると店員さんが窓から顔を出し、できたての商品を手渡してくれます。

外のカウンターで「若鶏のしょうゆ香り揚げ」(390円)を購入。口に入れる前から、しょうゆの香りが鼻のなかをふわっと抜けます。衣はサクサクッとした歯ごたえで、お肉はとってもジューシー!

「もちもちドーナツ」(160円)も買って食べました! ひと口かじると、もちっと弾む食感が広がり、甘すぎないやさしい味わいで、ついもう一つ食べたくなります。筆者は、八戸南高校(2013年閉校)の卒業生で、こちらの商品や先ほど紹介した「若鶏のしょうゆ香り揚げ」などは、高校の購買でも売られていたのです。当時を思い出しながら食べると、学生時代の記憶がよみがえり、なんともなつかしい気持ちになりました。

店内の様子。ログハウスのような木のぬくもりを感じる落ち着いた空間。窓際の席からは雄大な太平洋を一望できます。
〈カフェテラス ホロンバイル〉の名物は、なんと言ってもソフトクリーム! 一人のお客さんが“青森三大ソフトクリーム”の一つとして評し、ネット上で紹介したところ、噂が噂を呼んで一気に人気に火が付いたとのこと。そこから、ホロンバイルのソフトクリームを求めて多くの人が訪れるようになったそうです。
ソフトクリームの味の種類は、バニラ、マキバ、チョコ、メロン、バナナ、ストロベリー、抹茶など11種類。すべて、ツイン(2段盛り)にも対応しており、組み合わせを含めるとなんと40種類以上楽しめます。なかでも一番人気のフレーバーは、「マキバ」(440円〜)です。

「マキバ」のソフトクリーム。生クリーム入りで本格的な味わい。一口頬張ると、ミルクのコクが口のなかで力強く広がります。
バナナ味とマスクメロン味のソフトクリームは、ホロンバイル特製のオリジナルフレーバー。仕入れたソフトクリームのベースに、香料や色、甘みを独自に配合して作り上げた、ここでしか堪能できない特別な味です。

今回は「マスクメロン」(540円〜)をいただきました。ミルクのコクのあとから追いかけてくる、芳醇なマスクメロンの香り。贅沢なのに、どこかやさしい味わいです。
創業から40年以上の歴史を持つ〈カフェテラス ホロンバイル〉ですが、創業当時に出していたソフトクリームは、バニラのみだったそうです。
お店をオープンするにあたって何か目玉となる商品をつくりたいと考え、バニラのソフトクリームを販売し始めたとのこと。
当時のことを代表の青木さんはこう語ります。
「最初は1個300円くらいに価格を設定して、販売していました。その時代は、ソフトクリームが60〜80円で食べられる時代だったので、かなり高く感じられたと思います。
価格が少し高くても、わざわざ食べに来たくなるようなおいしいソフトクリームを提供したいという思いがあり、素材や味にはこだわっていました」
お客さんの反応を見ながら、価格変更を行うこともあったそうですが、“おいしいものを提供したい”という思いはブラさずに続けてきたそうです。
「そのうちに『おいしいからまた来ます』と言ってくださるお客さんが増えていって。当時はSNSも発達してなかったので、宣伝はほとんどしてなかったんですけど、ありがたいことに、来てくれた方が『ここ、おいしいよ〜』と周りに教えてくれたりして、口コミで広がっていきました。
そのころから、お客さんの声に応えるように、少しずつアイスの味を増やしていったんです」

現在のメニュー表。今の豊富なラインナップを見ると、最初はバニラのみだったとは、ちょっと想像がつかないですね。
ソフトクリームにかける思いは、今もなお変わることなく、よりおいしい味を追求し続けているそうです。なんと、先ほど紹介したバナナ味とマスクメロン味はまだ改良途中とのこと。
「今の味も、まだ完全じゃないと思っていて……。
味はもちろんなんですが、柔らかさや溶けやすさのバランスも難しいんです。夏場はソフトクリームの機械を全稼働させなきゃいけないので、冬場のオフシーズンに機械を1台使って納得のいく状態になるまで試行錯誤しています」
笑顔で語る姿が印象的でしたが、その言葉の端々からはソフトクリームづくりへの強い思いが伝わってきました。長年愛され続ける味の裏には、こうした終わりのないこだわりがあるのですね。
気温の高い夏の日や、強風で外で食べるのが大変そうな日は、お客さまに「なかでゆっくりどうぞ〜!」と一声かけることもあるそうです。
取材中も、お客さまの様子を見て声をかける姿があり、青木さんの優しい人柄が自然と伝わってきました。
「売って終わりにしたくないんです。お客さまが、ゆっくりと味わって、ご満足いただけるところまでが、我々の仕事だと思っています。
従業員にも『一人ひとりのお客さまを大切にしてね』って、いつも伝えています」

休日の様子を撮影した写真です。普段であれば行列ができるそうですが、この日は強風だったため、なかで購入するように従業員の方がお客さまに一声かけており、多くの方が店内で注文されていました。
また、行列ができているときは「お待たせしました」の一声を添える接客を心がけているそうです。
「忙しいと、つい『はい、どうぞ』だけになっちゃうこともあるんです。でも、寒い日、暑い日、ずっと待ってくれていたお客さんに感謝と気遣いを込めて、なるべく一言添えるようにしています。
その一言があるだけでも、お客さまの表情も全く違うんですよね!」
地元に長く愛され続けるお店でありたい──
これは、青木さんが昔から掲げるモットーです。まずは地元のお客さまを大切にしたい。そんな思いが、ホロンバイルの温かな空気感につながっているのかもしれません。
これから先もこの場所で、変わらない景色と愛される味を守り続けていくのでしょう。
※すべて取材時点での情報です。価格や最新情報は店舗へお問い合わせください。