かゆいところに手が届く! 〈カネイリ〉の店員さんおすすめの文房具5選。【番町】
八戸中心街で、50年以上市民から愛され続けている〈さくら野百貨店 八戸店〉。その隣に店舗をかまえる〈カネイリ番町店〉は、1階が文房具店、2階は“まちの書店”として親しまれ、併設の喫茶スペースも人気です。日常雑貨から高級筆記具まで幅広く取り扱う1階の店舗で購入できる、新生活におすすめの文房具を聞きました。
八戸中心街で、50年以上市民から愛され続けている〈さくら野百貨店 八戸店〉。その隣に店舗をかまえる〈カネイリ番町店〉は、1階が文房具店、2階は“まちの書店”として親しまれ、併設の喫茶スペースも人気です。日常雑貨から高級筆記具まで幅広く取り扱う1階の店舗で購入できる、新生活におすすめの文房具を聞きました。
新生活が始まると、ついつい吟味してしまうアイテムといえば、文房具。
ひとつひとつの文房具は小さいけれど、私たちの生活に寄り添い、支えてくれるビッグアイテムです。
文房具屋さんを、時間をかけてゆっくり回っていると、「こんな文房具があったのか!」という驚きと共に、自分では思いつきもしなかった便利グッズを発見することがあります。
今回は、自分たちでさえ気付いていなかった「欲しい!」を顕在化させたようなアイテムを、〈カネイリ番町店〉の清水田剛さんからご紹介いただきました。
テーマはずばり、「かゆいところに手が届く文房具5選」。
早速、見ていきましょう!
1つ目に紹介するアイテムは、テプラです。
ん? テプラ?
テプラって、こんな、Wi-Fiルーターのような見た目をしていましたっけ? というかキーボードもなくて、どうやって文字を打ち込むんでしょうか?
実はこのテプラ、スマートフォンの専用アプリを使って、自由にデザインができるテプラなのです!
「テプラPro MARK」では、画像を取り込んで絵文字を作ることもでき、枠線や余白も自由自在にデザインできます。自分だけのオリジナルラベルの作成が可能なのです!
「テプラLite」と専用テープ。たくさんの種類があります。
「テプラLite」は、「テプラPro MARK」に比べて小さく、持ち運びに便利。カラフルな専用のテープが低コストで販売されており、さまざまな色や柄を気軽に楽しむことができます。
ラベルとは元来、そのものの特性を表すために貼り付けておく目印のこと。誰のものか、どういうものなのかを、シンプルに文字や記号で表したテープを貼っておくのが主流でした。しかし、新しいテプラでは、デザインを考えるという過程が加わることで、生活に自分らしさをラベリングしていく楽しさを味わえます。
お子さんの持ち物に、書類整理をした箱の見出しに。ちょっとしたプレゼントのメッセージにも。新しいテプラがものに与えるのは情報だけではありません。あなたの個性や思いも、与えてくれるのです。
一見、ただのボールペンのよう。しかし、工夫されているのはこのデザイン。
なんと、多色ボールペン史上初、黒色だけノックが独立しているのです。
従来の多色ボールペンは、他の色と同列にノックが並んでいたり、ペン先に色の目印がついていたりと、自分が使いたい色を見つけるのにひと手間必要でした。
黒だ! 黒を出してくれ!! とにかくすぐに黒を使いたい!!!
そんな私たちの内なる欲求を顕在化してくれたアイテムが、こちらの「ジェットストリーム 新3色ボールペン」なのです。
たかがひと手間、されどひと手間。
急いでメモを取ろうとしたときに、あわてて色を確認する煩わしさがなくなります。この一瞬のロスがなくなることが、こんなにも作業を快適にしてくれるとは思いもよりませんでした。
ちなみについ先月、新色も登場したそうです。カラーバリエーションが豊富だと、並んでいる姿も可愛く見えますね。
名前の通り、小冊子や旅のしおりなどの中綴じをする際にとっても便利なアイテムです。
「ナカトジール」に小冊子の中心を挟み込みます。その後、ホッチキスを開いて、針を刺す場所を指定位置に当てて、がっちゃんこ。
中綴じする資料を挟み込みます
ホッチキスを開いてガイドに合わせ、中綴じします。
はちまちの小冊子が簡単にできてしまいました!
通常のホッチキスでは、真ん中まで挟み込めないことがありますが、「ナカトジール」なら最大綴じ奥行き140mmまで挟み込めるので、簡単に中綴じをすることができます。
しかし、「ナカトジール」の機能はこれだけではありません。
直線定規、曲線定規、分度器、コンパス、さらには虫眼鏡まで搭載しているのです!
コンパスとして使ってみました。半径の長さがすぐ分かるのも便利ですね。
虫眼鏡がすごくよく見える。新聞とかも読みやすそうです。
この機能性、本当にいるのかな??? と思わず清水田さんも筆者も首をひねってしまうほど、サービス精神旺盛な文具。
久々に実家に帰ったとき、「ちゃんと食べてるんだが!?」と言いながら、永遠に食べ物を出し続けてくるおばあちゃんへの愛を思い出すような、愛おしさが込み上げてきます。
実は、ナカトジールは最近の商品ではなく、何年も前に販売されていたのだといいます。
あなたの上司の引き出しに、こっそり入っているかもしれませんね。
4つ目に紹介する文具は、アルミ定規。
こちらのアルミ定規、よく切れるのです。雑誌の切り抜きをするとき、学校からきたお手紙の返信を切り取るときなど、ハサミを使わずに、何かを切り分けることがありますよね。
そんな時に役に立つのがこの定規。早速これを使って紙を切ってみましょう。
超気持ちいい……!
ザッ! と音を立て、なんのつっかえもなく紙が切れていきます。何度でも言いましょう。気持ちいい!!
爽快に紙を破ける秘密は、定規の角度にあったのです。
一辺はメモリのついた普通の定規ですが、もう一辺は45度の傾斜がついています。しかも、カッティングガイドがついているので、その向きに合わせて紙を引っ張ることで、きれいに紙を切ることができます。
通常であれば、折り目をつけて、爪先でより強く跡をつけて、変に破けないように慎重に……と恐る恐る破いていますよね。ただ紙を破るという行為なのに、毎回緊張感を持って臨みますし、失敗したときのショックは大きいです。
しかし、こちらの「アルミ定規」を使うと、失敗する恐れがまるでありません。もはやこの道のプロになってしまったのでは? と錯覚するほどの爽快感!
今回の文房具セレクトのテーマは「かゆいところに手が届く」ですが、この「アルミ定規」はまさにこのテーマを体現した文房具と言っても過言ではないでしょう。
最後の商品は、テープカッターです。
レバーを引くと、12mmずつテープが出てきます。レバーを引いたままテープを引っ張ると、何度もレバーを押さずとも、好きな長さでテープを引っ張り出すこともできます。必要な長さ分だけレバーを引いたら、上部のボタンを押してテープをカット。
こんな風に、片手で作業が済んでしまう優れもの!
片手で持つことができるほどのコンパクトなサイズなので、持ち歩きにも便利です。透明カバーのおかげでテープが汚れることもなく、残量もわかりやすいので保管も簡単。
そして何より! 注目してほしいのは、この切り口です。
よく見かける同ニチバンの「両面テープ ナイスタック」では、ケース下部についているカッターでテープを切りますが、切り口がギザギザしてしまいますよね。しかし、プッシュカットを用いることで、ギザギザのないまっすぐな切り口ができます。
ポスターの貼り付けや裁縫の縫いズレ防止など、辺がまっすぐなもので、ギリギリで貼りたいときに超便利。まっすぐな切り口は、どんなものにも貼りやすく扱いやすいのです!
また、専用の詰め替えテープであれば、両面テープだけでなくマスキングテープでも利用可能です。
インテリアの調整や裁縫など、趣味を加速させるキーアイテムになりそうですね!
今回は、「かゆいところに手が届く」をテーマにセレクトいただいた文房具たちでしたが、ちょっとしたひと手間を解決してくれる工夫がなされていて、やはり文房具とは奥が深い......! と感動してしまいました!
学生であれ、社会人であれ、今を生きる私たちにとって文房具は必需品です。普段から高頻度で使用するからこそ、本当に気に入ったものや、自慢できる一品を手に入れたいものですね。