合言葉は「バカ」? 〈KAKA〉ランチで元気をもらおう!

子連れの家族も、たくさん食べたいおひとり様も、どんな人でも居心地よくランチを楽しめる〈KAKA〉。行くだけで元気になれる〈KAKA〉の合言葉は、なんと「バカ」!? 笑顔が絶えないふたりの女性経営者がつくる、実家のような空間で、おいしいランチを食べませんか?

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小田桐咲-amy-odagiri

1996年生まれ。直感と勢いで生きる牡羊座。青森県八戸市出身。5歳から武術太極拳(カンフー)を嗜んでおり、2019年の全日本チャンピオン。2026年のあおもり国スポでの優勝を目指し、20208月にUターン。『海猫ふれんず』として地元の情報も発信中。育ててくれた街や人に感謝して、その恩を返していけるように活動していきたいです。
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十三日町交差点を市役所方面に進み、徒歩約1分。左手にあらわれる〈ファインズビル〉の2階に〈おうちごはん処 KAKA〉はあります。

緑色の階段をのぼると、可愛らしいお庭が筆者を出迎えてくれました。

すべて自分たちで設置したのだそう。なんというセンス!


多様な客層の気持ちに寄り添って。〈KAKA〉の店づくりにせまる。

2021年6月1日にオープンした〈おうちごはん処 KAKA〉は、ふたりの女性が経営しています。もともと食べるのが大好きだというおふたりですが、ランチ時には2〜3店舗ハシゴしてしまうほどの大食いでもあるのだそう!

そんなおふたりの「1軒でお腹いっぱいになってほしい」 という思いから、〈KAKA〉のご飯と味噌汁はおかわり自由! しかもふりかけも常備!

これならランチをハシゴすることなく、お腹を満たすことができますね。

おかわりはセルフサービス。

また、気兼ねなくお子さんと一緒にランチを楽しめる飲食店が、八戸市内に少ないと感じていたことから、“子連れでゆっくりランチを楽しめる店”もコンセプトのひとつになりました。そのため、店内は小上がり12席、カウンター8席と、家族連れでもおひとり様でも楽しめる空間になっています。

小上がりの席にはおもちゃも常備されており、小さなお子さんと一緒でもゆっくりとした時間が過ごせそうです。

ゴリラさんも待ってるよ!

〈KAKA〉のお店づくりの工夫はまだあります! 実は、カウンター席を設置する際に、非常にこだわった点があるのだというおふたり。下の写真をご覧ください。みなさんはこのこだわり、わかりますか?

一見普通のカウンター席ですが、この席、足を組んでも机にぶつからないのです!

椅子の座る部分から机の天板までの高さに非常に余裕があります。組む際もぶつかることがないため、足を組みたい人にとっては、すこぶるストレスフリー! 

大工さんとmm単位で詰めながら、この足組みストレスフリーカウンターを設置したといいます。こうした細やかな配慮のひとつひとつが〈KAKA〉での居心地のよさへと繋がっていくのですね。

 

目移りしてしまう〈KAKA〉の日替わりメニュー。

〈KAKA〉のランチメニューは、日替わり定食。基本的には肉料理と魚料理を提供していますが、その日によってパスタや麺類なども登場します。金額は基本的には1,100円。しかし、メニューによって上下する場合もあるそうです。

こちらはとある日の日替わり肉メニュー「サバの韓国風ピリ辛焼き」。

〈KAKA〉提供写真。

写真からも伝わってくる「私! ご飯に合います!!」 感。白米を何杯でもお供したい。おかわり自由に感謝である。

こちらはとある日の「唐揚げとナスのさっぱり照り焼き」。

〈KAKA〉提供写真。

唐揚げやナスの上にこんもりと盛られた玉ねぎや大葉の存在感たるや。君たちのおかげでさっぱりできるのね。ありがとう(?)。

〈KAKA〉のメニューづくりは、できるだけお客様の好みが分かれないものになるように努めているそうです。その理由は、消去法で選ばれるのではなく、どれも食べたい! と思ってもらいたいから。自分たちが100点だと思ったものしか、定番メニューとして出さないという徹底ぶり。おふたりの情熱を感じました。

また、こんなメニューもあります。

〈KAKA〉提供写真。

こちらは、北海道釧路市民のソウルフード「スパカツ」。熱々の鉄板に、太めのパスタで仕上げた濃厚ミートソーススパゲティに大きなカツが乗っかっているボリューム満点メニューです。量が多いので、大盛りにするにはご注意ください! とのこと。

おふたりのどちらかが釧路市出身……というわけではなく、釧路市出身のお客さんから要望をいただき、提供したのだそう。故郷を離れても、地元の味が楽しめることの喜びを感じていただけただけでなく、ほかのお客さんからの評判も上々で、たびたびメニューにも顔を出しています。

取材当日のメニューボード。ついているアイコンがかわいい。そしてわかりやすい。

そして今回私がいただいたのは、「ヤリスギタン」(1,580)円! や、ヤリスギタン……って何だ!?

取材当時、ウニを良心的な価格で仕入れることができていたという〈KAKA〉。「それならいっそやりすぎちゃうくらいがいいのでは!」 と盛り上がったふたりは、なんとも良心的な価格で、数量限定の「ウニとホタテのパスタ」を提供することにしたのだそう。それが「ヤリスギタン」!

サラダとスープもセットになっています。いや、ホタテとウニの主張がすごい。贅沢な素材を前に、本当に食べていいのかという不安がよぎる筆者。

見てくれ、この大きなホタテとたっぷりのウニを……! パスタソースの濃厚さとシソの風味のバランスがちょうどよく、素材の旨みが500%生かされたパスタです。う、うまい……(感涙)。

そしてこれで1,580円……!? 確かにこれはやりすぎです。もう他の店ではホタテやウニのパスタを食べられなくなってしまいそう。恐るべし〈KAKA〉の「ヤリスギタン」の威力。

 

合言葉は「バカ」! 〈KAKA〉流のまるまるで今日も笑顔に。

〈KAKA〉では定期的に「〇〇タン」と銘打って、さまざまなパスタを提供しています。贅沢な素材を生かした「ヤリスギタン」、煮干しパスタの「ナンジャリタン」、そして激辛パスタの「デンジャリタン」など。

パスタのネーミングもさながら、辛さの表記にも遊び心が表れています。店内の至るところに、クスッと笑ってしまうような仕掛けが施されている〈KAKA〉ですが、おふたりには大事にしている合言葉があるのだそう。

それは「バカ」。

一般的なメニューだけでなく、バカなことして面白がってみたり、ネーミングも他の店にはなかなかないものを提案して、〈KAKA〉独自のカラーを出していきたいと考えているそう。それは、お客さんに飽きられないようにしたいという思いもありますが、〈KAKA〉のオープンがコロナ禍だったということも関係がありそうです。

もともと同級生だったふたりは、保育園の調理の仕事で再会したのだそう。保育園の仕事で、料理をつくる喜びを知ったふたりは、いろんな人に食べてもらいたいと思い、開業を決意。当時の職場でも、ゲラゲラと笑いながら、楽しく調理していたふたりでしたから、一緒に開業したのも当たり前の流れだったようです。

返却もセルフ。忘れずに片付けましょう。

しかし、〈KAKA〉がオープンしたのは2021年6月。コロナ禍の真っ最中に開業した同店は、開業当初、お客さんを集めることができない苦しい時期が続いたといいます。周囲の人からも、当時の開業に心配や疑問の声をかけられました。

まさしく「バカだ」 と。

ですが、周囲の心配とは裏腹に、3年経った今では、中心商店街エリアの人気店として名を連ねています。それは、どんなときでも大声で笑い合える“バカな”ふたりだったからこそ乗り越えられたのだと、取材をしていて強く感じました。

 

いつまでも変わらない、帰ってくる場所としての〈KAKA〉を。

〈おうちごはん処 KAKA〉の「KAKA」は、ふたりの名前から一文字ずつとって決めた名前なのだそう。ずっとふたりでやっていくという決意のような思いも込められています。

また、「母親」を指す「かかあ」のような存在になりたいという思いも込められています。ご飯を食べにくるのではなく、かかあに会いに帰ってくるような、実家のようなお店にしていきたいのだとか。

「〈KAKA〉はお客さんと一緒につくりあげてきたお店です。常に感謝しかないですね」と、ふたりは語ります。

食べたいものを聞いてメニューに取り入れたり、忙しいときはテーブルを拭いてくれたり、茶碗を洗ってくれたり。勝手にセットのコーヒーを持っていく人もいるのだそう。

ご飯をつくるのに忙しいふたりの“かかあ”たちを支え合う、まさしく実家のような空気感が〈KAKA〉にはあります。

元気が欲しい人は〈KAKA〉にいこう。今までもこれからもずっと変わらないおバカなふたりがつくった、おいしくてあたたかくておバカなメニューが、あなたを待っています。

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