リフォーム業&デザイナーの夫妻が手がけるバーガーショップ。階上町のお出かけ先〈Burger&Cafe bites〉【階上町道仏】

八戸市中心部から国道45号線を南へ走ること約30分。青森県の最東南端に位置する階上町は、雄大な海と緑豊かな山々に囲まれた穏やかなまちです。その一角、〈ホームセンターかんぶん階上店〉前に2024年10月にオープンしたのが〈Burger&Cafe bites(バーガー&カフェ バイツ)〉。地域の人々が気軽に立ち寄れるこのお店を手がけたのは、異業種から新たに挑戦したご夫妻。今回は、お二人にお話を伺ってきました。

writer
こめさん

1995年生まれ。青森県八戸市出身。現在は、夢を探したり落としたり追いかけたりしながら転がり続けている。読書と気ままに絵を描くことが趣味。

黒を基調としたシックな長方形の建物に、赤色のタープと大きなロゴが印象的。

駐車場はお店の前に4台、裏に3台程度あります。

店内はコンクリート打ちっぱなしの床に木目調のインテリアを合わせた落ち着いた空間。21席のイートインスペースは、照明の柔らかなオレンジ色に包まれています。

2025年10月に1周年を迎えたバイツ。ボードの可愛らしい手書き文字とイラストに、早くも筆者の心が和みます。

オーナーの出貝義憲さんは八戸市出身。印刷業界からリフォーム業界へ転身し、住宅・店舗リフォームとブランディングデザインを手がける〈Optima〉として独立後、6年目に飲食事業にも挑戦。それが〈Burger&Cafe bites〉でした。

ーーそれにしても、どうしてハンバーガーなのでしょうか?

「ハンバーガーが食べたかったから」。

即答でした。なんとも単純明快な答えに一瞬、面くらった筆者でしたが、少し掘り下げてみるとこのようなお話が。

「休日に子どもたちが“行きたい” “食べたい”というのがハンバーガー。階上町には家族で気軽に行ける飲食店が少ない。みんなのお出かけ先の一つになればと思ったんです」

冒頭で紹介した落ち着いた店内のデザインは、オーナー自らのリフォーム経験を生かして設計。子どもから大人まで、幅広く地域の方が立ち寄れる場所にしたいという思いが空間づくりにも表れていると感じます。

コワーキングスペース。電源が使用可能。

ベビーチェアの貸し出しもあります。

バイツのバーガーってどんなバーガー?

メニューはオーナーが発案し、シェフの友人の助言を受けながら、具材の重ね方やオリジナルソースの素材の選定など、細部まで何度も試行錯誤して完成。
なかでも、バイツの特徴は、ハンバーガーにつけるディップソースを選べること。「アメリカのハンバーガーにあるスタイルを参考に、最後までおいしく食べてもらいたい思いから採用した」とオーナー。

今回は、そんなオーナーがオススメするメニューを食べてきました!

「バイツバーガーセット」1,200円。
セット内容は、バイツバーガー + サイドメニュー1品(ポテト or ころころチキン)+ ドリンク + ディップソース1種。※画像は、「ころころチキン単品」250円の追加と、「ディップソース単品」100円を合計3種にして撮影したもの。

店名を冠したバーガー。全粒粉バンズに、レタス、ビーフ100%パティ、チーズ、トマトをサンド。クリーミーな酸味と甘さのオリジナルソースが肉の旨みを引き立て、ディップソースでは辛さ・甘さ・スパイシーさなど好みの味変を楽しめるのが魅力。サイドメニューのポテトやチキンにつけるのも、これまたうまい!! 最後まで飽きずに食べられます。

「タルタルソースのえびアボカドバーガー」950円。

レタス・えびカツ・紫キャベツのピクルス・ボイルえび・アボカドをサンド。
えびカツとボイルえびのぷりぷり食感が主役。アボカドの濃厚さと紫キャベツの酸味が絶妙に調和し、今では女性に人気の商品となっているそう。

「アサイーボウル レギュラーサイズ」1,300円。

アサイーボウルはブラジル発祥の冷たいデザート。スーパーフードといわれるアサイーのピューレに、グラノーラ、バナナ、ベリーなどのフルーツがトッピングされています。
バイツのアサイーボウルは酸味や渋みが少なく甘味があるので、食後のデザートにぴったりでした。

これらのメニューは、イートイン・テイクアウトともにモバイルオーダーが可能。ガジェット好きのオーナーが自らデータベースを構築したそうです。す、すごい……! これにより、利用者が自ら操作できるため、「部活の差し入れや会社用の大量注文でもミスがなくなりました」とにっこり。

モバイルオーダーは公式LINEから利用でき、イベント情報やクーポン、営業カレンダーも配信中。ぜひ友だち追加してチェックしてみてください!

ここに来たら豪快にかぶりつこう!

店名の“bites”(バイツ)は、“かぶりつく”という意味。「口のまわりにソースが付いても笑い合える親しい関係性の人々が気軽に楽しめる場所であってほしい」という願いが込められているそうです。

お店のロゴやグラフィックなどを手がける妻の智子さんは、「明るく楽しい雰囲気、入りやすさを意識しています。今では子どもたちだけで訪れたり、地域の団欒の場として利用されることも見受けられ、安心して利用できる場所として少しずつ定着してきていると思います」と笑顔で話してくれました。

描き続ける“よりよい空間と美味しさの設計図”

柔らかな笑顔が印象的なオーナーの出貝義憲さん(左)と妻の智子さん(右)。

「定番メニューを維持しつつ、サイドメニューの充実とより快適な店内レイアウトのリニューアルを計画中。“バイツでしか食べられない味”を目指して、より本格的なメニュー開発もしていきたい」とオーナー。

常によりよいものを探求する姿勢は、まるでリフォームのよう。多様な視点を持つからこそ生まれる“心地よさとおいしさ”をこれからも届けてくれそうです。
ぜひふらっと立ち寄って、ハンバーガーに思い切りかぶりついてみてください!

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