創作南部せんべい専門店〈BEILAB〉で新たな魅力発見!
2024年2月8日、八戸の観光名所〈八食センター〉内に、創作南部せんべいの専門店〈BEILAB〉がオープンしました! 南部せんべいといえば、八戸ではなじみ深い食べ物ですが、〈BEILAB〉の南部せんべいは、どうやら我々の知っているそれとは一味も二味も違う様子。 いったいどんな南部せんべいなのでしょうか!
2024年2月8日、八戸の観光名所〈八食センター〉内に、創作南部せんべいの専門店〈BEILAB〉がオープンしました! 南部せんべいといえば、八戸ではなじみ深い食べ物ですが、〈BEILAB〉の南部せんべいは、どうやら我々の知っているそれとは一味も二味も違う様子。 いったいどんな南部せんべいなのでしょうか!
2024年2月。八戸の観光名所のひとつである〈八食センター〉に、新たな店舗が加わりました! その名も〈BEILAB(ベイラボ)〉。
可愛いボトルやデザイン性の高いパッケージがずらりと並んでいます。
反対側のカウンターでは、テイクアウトフードやドリンクの注文もできるようです。いったいここは、何のお店なのでしょうか? 店長の木村俊介さんに聞いてみました。
「ここは“創作南部せんべい専門店”です」
創作南部せんべい専門店? その“南部せんべい”とは、八戸地方や岩手県北部の地域で食べられている小麦粉と水と塩でつくられた、あの南部せんべいのことですか? 白せんべいやごませんべい、まめせんべいなど、種類が豊富で、ときには水飴や赤飯をはさんで楽しむ、我らが南部せんべいのことでしょうか!
「はい、まさしくその南部せんべいを、いろいろとアレンジした商品が並んでいます」
え? 本当に南部せんべいが売られているんですか? といわんばかりの陳列棚。 まめせんべいやごませんべいの姿が見当たりませんね……。
〈BEILAB〉では、南部せんべいを使用したお菓子や、青森県産の食材を使用したスイーツを販売しています。運営は、全国的にも話題を呼んでいるお菓子「チョコQ助」を販売している八戸の民芸菓子・和菓子のお店〈しんぼり〉。
「〈BEILAB〉では、今までの常識を覆すような南部せんべいの新たな食べ方を発信しています!」と語る木村さん。
一体どんな南部せんべいが販売されているのでしょうか? おすすめ商品を紹介していきます!
最初に紹介するのは「Q SUKE PREMIAM〈箱〉 チョコレート」(700円)。
名前に「プレミアム」とついているだけあって、非常に高級感溢れるパッケージです。気になる中身は……。
そう、割られていないまんまるな「チョコQ助」! 通常の「チョコQ助」と中身はまったく同じだそうです。「Q SUKE PREMIUM」が割れてしまうと、通常の「チョコQ助」になってしまいますので、持ち上げる際はお気をつけください(笑)。
通常の「チョコQ助」。
商品名がアルファベットの「Q SUKE」になっていることや包装のデザインが、あの「チョコQ助」とは思えないほどのプレミア感を演出しています。今の気持ちを例えるならば、東京から帰ってきた小学校の同級生が、非常に垢抜けているのを見たときのよう……。
※「チョコQ助」も「Q SUKE PREMIUM」も八戸で製造されています。
うう、Q助、冬景色が似合う大人さなったなぁ……!
チョコQ助の魅力は、南部せんべいの薄さにあります。ごませんべいやまめせんべいのような厚くて硬い南部せんべいではありません。少しの力でパキッと割ることができるくらいの薄さで、口の中でサクサクとした軽い食感が楽しめます。
また、チョコレートの絶妙な甘さが、南部せんべいのしょっぱさと合うんです。食べ始めたらやめられない止まらない! 爆発的に人気が出るのも納得のおいしさです。
1パック2枚入りで、箱タイプには3パック入っています。ちなみにバラ売りもされており、1パック220円。「白いチョコQ助」のプレミアム版も販売されています。
さらに! プレミアム版限定のフレーバーも販売されています!!
その名も「Q SUKE PREMIUM〈袋〉 ホワイトチョコ&ピスタチオ」(240円)。
ぴ、ぴぴぴ、ピスタチオ!? なんてハイカラなものを身にまとっているんだ! うっ、ピスタチオの輝きが、ま、まぶしい……!!
こちらは割る前の「白いチョコQ助」にピスタチオが振りかけられています。優しい甘さのホワイトチョコに、ピスタチオの食感がマッチして、ミルキーでリッチな一品となっています。「通常のチョコQ助ではもの足りないわ!」という方は、ぜひご賞味あれ!
次に紹介するのは、「フロランタン アーモンドダイス」(1,280円)。
アーモンドをのせた南部せんべいをキャラメルでコーティングしており、ナッツ好きにはたまらない商品です。香ばしいアーモンドとキャラメルのほろ苦さは、まるで本物のフロランタンを食べているかのよう。
〈BEILAB〉では約15種類のフレーバーの南部せんべいを、ボトルで販売しています。プラスチック製のボトルで壊れにくいため、持ち運びに便利なだけでなく、黒い蓋と店舗ロゴのみが貼られたシンプルなデザインが、より一層、洗練された雰囲気を引き立てますね!
ちなみに現在の一番人気は「ラー油せんべい&ピーナッツ」。その次は「青さ塩せんべいと小いかピー」なのだそう。どちらも、食べたらお酒が飲みたくなるフレーバーです。
残念ながら今回は売り切れでしたが、さまざまな味の南部せんべいボトルが並んでいるので、自分の好きなフレーバーを探してみてはいかがでしょうか?
最後に紹介するのは、「ベイサンド バター〈箱〉」(700円)。
こちらはその名の通り、南部せんべいに濃厚なバタークリームがサンドされています!
私は思いました。「これを考えた人、天才か……?」 と。
バターサンドの生地が、ビスケットやクッキーでなければいけないと誰が言ったのか? 時代は南部せんべいだ! 南部せんべいでバタークリームをはさんでくれ!!
バターサンドの南部せんべいは、チョコQ助の南部せんべいよりも少しかためのザクザクとした食感です。口の中でふわりと溶けたバタークリームが南部せんべいと絡み合って通り過ぎていくことの尊さよ。
さらに生地をよく見てください!
ごまが入ってる! ごまのしょっぱさは、濃厚なバタークリームと相性抜群すぎるのです。
ん〜、令和の和洋折衷や〜〜〜!
これぞ〈BEILAB〉のアベンジャーズや〜〜〜!
店名である〈BEILAB〉ですが、「BEI」はせんべいの「べい」、「LAB」は「研究所」の意味で、南部せんべいの可能性を研究し、発信していくというコンセプトが込められているそうです。
地域に昔からある南部せんべいですが、なぜ今、〈BEILAB〉を立ち上げたのでしょうか?
店長の木村俊介さん。
そもそも作る人も食べる人も年々減少しており、日常的に親しむ人が減っている南部せんべい。古くから八戸の菓子製造に携わり、南部せんべいの製造・販売にも携わってきた〈しんぼり〉だからこそ、寂しさや課題感を持っていたのだそう。
さらにコロナ禍を経て観光客をはじめとする来客数が減ってしまった現状も目の当たりにし、お土産品としてだけでなく、もっと地域の人に愛される南部せんべいを発信し、南部せんべい業界を盛り上げたい! という思いが強くなりました。そこで、今までにない食べ方や視点を変えた商品作りに取り組むことになったのです。
その先駆けが「チョコQ助」でした。「チョコQ助」は破竹の勢いで人気になり、まさに南部せんべいの可能性を確信できる商品となりました。
さらに〈BEILAB〉店頭で販売しているフード類についても、八戸・青森らしさを大切にしていると語る木村店長。
「せんべいに関しない商品でも、青森県産のものを使用した商品を開発しました。パフェの盛り付けも、フルーツがどどどどっ! ソフトクリームびよーん!! せんべいがブスっ!! と入った、〈八食センター〉らしい“市場”の勢いをイメージして開発したんです」
おっしゃる通りの「生りんごソフト(大)」(680円)。
せんべいメニューのラインナップは工場のメンバーが、フードメニューは店頭スタッフが中心になって商品開発しました。何度も何度も試行錯誤を重ね、南部せんべいの新たな可能性を研究している毎日です。
フードのラインナップ。どれもこれも気になります。
今後の展望について伺うと「こんな南部せんべい、見たことないし聞いたことない! という商品をどんどん発信していきたい」と木村店長。
すでに驚きの連続が詰まっている〈BEILAB〉ですが、これからも新たな味や食べ方を提案してもらえるとなると、ワクワクが止まりません。
次はどんな南部せんべいが食べられるのだろう? あなたの知らない南部せんべいの可能性がここにあります!