「八戸のサポーターは◯◯な人が多い」? 澤上竜二・平松航選手が語るJ2の舞台と、八戸での暮らし。【ヴァンラーレ八戸】
ヴァンラーレ八戸が、ついにJ2の舞台に立つシーズンが始まりました。はちまちでは今季のJ2昇格を記念し、クラブにまつわる記事を2回にわたって公開。今回は、第1弾「今日はここで語ろう。サッカーチーム『ヴァンラーレ八戸』を応援する飲食店4選。【八戸市】」に続く第2弾として、ヴァンラーレ八戸で活躍する選手インタビューをお届けします。
青森県八戸市在住。スポーツ観戦とナチュラルな食が好き。八戸の食やスポーツと出合う場に積極的に赴く日々。
澤上竜二選手×平松航選手インタビュー。J2での戦い、そして八戸の暮らしについて

今シーズン新加入の平松航選手と八戸2年目の澤上竜二選手。
──J3以外のリーグも経験されているお二人ですが、J2とJ3の違いはどんなところに感じますか。
平松航選手(以下、平松):3年間、栃木SCに在籍していました。2年間J2で、昨年はJ3。守備の立場から言うと、一番の違いは最後の質。最後のクロスが合うとか、そのシュートを決めてくるんだ、とか。J2の方が個の質のレベルが一段階高いと感じます。
──プレー中に感じる選手の視点、とても新鮮です。
平松:J3のときは「ここは守れるだろう」と思える場面もありましたが、J2ではその感覚が通用しない。昨シーズンJ1にいたクラブとも戦うので、ここからが本番ですね。
──攻めの澤上選手はどうでしょう。J1も経験されていますよね。
澤上竜二選手(以下、澤上):リーグが上がるほど、1対1の場面が増える気がしています。J3は一人に対して複数人でボールを奪いにくるみたいな。J2やJ1になると、センターバックがフォワード一人をしっかり見るような、そんな状況が目立ちます。
──やはりリーグの傾向もあるんですね。
澤上:自分は、1対1の方がやりやすいです。質の高い相手でも、それに勝てばいいだけなので、考え方がシンプルになる。
平松:守備としては、やはり、みんなで行った方が守れますよね。体の大きい外国籍の選手もいるじゃないですか。自分一人で守れたらいいですけど、相手次第ではチームの助けを借りながらやっています。とはいえ、結果的にはどの局面でも1対1だと思うんで。チームとして最後に勝てるように、最善を尽くします。

攻守の立場は違っても、二人の言葉からは、リーグが上がるほど“個”の存在が際立つという共通認識が伝わってきました。
サポーターの存在がクラブ全体の空気をつくる
──プレー以外の部分で、リーグの違いを感じることはありますか。
平松:サポーターの数はわかりやすいと思います。J3ではホームでも1,000人台の試合があるけれど、リーグが上がるほどアウェイ戦まで観戦をしに来てくれる人が増えます。遠くても時間とお金をかけて来てくれる。その熱量を持つサポーターの人数の差は大きいです。
澤上:サポーターの話の流れでいえば、リーグの違いとはいえないですが、八戸のサポーターは本当に優しい。ヤジが少ないですし、負けたあとでも悪口のようなものはほとんどないですね。

──それは八戸らしさかもしれませんね。
澤上:そんな雰囲気でも、しっかり応援は熱いですし、それで十分だと思います。八戸のサポーターにはぜひ今の雰囲気のままでいてほしいです。
平松:J3は全体的にアットホームな雰囲気が強みですよね。まちとクラブがいい関係を築ければ、チームの大きな力になると思います。八戸でも、J3で築いたその雰囲気は、ぜひ変わらずにいてほしいです。

──J2に昇格したことで、選手としての意識は変わりますか?
澤上:変わります。去年は観客が1,000人ほどの試合もありましたが、シーズン後半には4,000人近くになりました。まちで声をかけられることも増え、応援してくれる人の存在をより身近に感じるようになったので、ヴァンラーレの選手としての責任や見られている自覚を常に忘れないようにしています。
平松:大切ですよね。一方で、写真やサインは嬉しいですが、お互いの節度は必要だと思います。プロとしての距離感はしっかり意識したいです。

距離の近さは八戸の魅力と捉えながらも、プロとしての意識は忘れないお二人が素敵です。
──今シーズン、サポーターにはどんな楽しみ方をしてほしいですか。
澤上:相手チームにもすごい選手がいます。その選手を見ることをきっかけにスタジアムに来ていただくのも大事な楽しみ方だと思います。そこからヴァンラーレを好きになってもらえたら嬉しいですし。
平松:戦術を見るのも面白いと思います。サッカー好きな人は対戦相手を見ながら「あ、こういうサッカーもあるんだ」とか。
──楽しみ方はさまざまですね。
平松:あとは、自分たちのプレーを見て「今日も八戸らしかった」「応援が楽しかった」と思ってもらえる試合をしたいです。自分たちの「らしさ」に共感してもらいながら楽しんでもらえたら嬉しいです。
八戸での暮らし

──澤上選手は奈良県、平松選手は徳島県出身とのことですが、八戸の第一印象は?
澤上:「寒い」、あと「雪」(笑)。
──八戸は青森県のなかでは雪が降らない地域だと思うのですが...…?
澤上:いや、「八戸は雪が降らない」ってみなさん言うじゃないですか。来る前に、そう聞いてたんです。でも昨年の1月に来てみたら、「降ってるやん!」ってなりました。

平松:俺も同じっすね(笑)。「八戸は雪が降らない」と聞いていたので、「あー、そんな降んないんや」って少し油断していたんですが、普通に降ってましたね。滑るし(笑)。
澤上:そうそう。他県とは「雪が降る」基準が違うなって(笑)。
平松:たぶん、「雪は降らないよ」より「想像してるより降らないよ」が正しい気がする(笑)。今日、初めて雪かきをしました。練習前にやったんですけど、思った以上に大変ですね。

お土産に、ラグノオさんの「いのち りんご」をお渡ししました。
──確かに(笑)。「青森県の他の地域に比べて少ない」という意味なんですよね。
澤上:それと、八戸といえば食べ物が何でもおいしい! 知り合いの漁師さんからいただく海鮮もいいですよね。
平松:いいですね! 僕は八戸の食べ物についてはこれからですが......。八戸に来たばかりの今、思うのは、中心街の道、一方通行が多い(笑)。
──あーわかります(笑)。最初は慣れるまで時間かかりますよね。
平松:まだ道を知らないんで、ナビを使うじゃないですか。「ナビの道よりこっちの方が最短やん!」と思って、自分で勝手にパッと行くと、だいたい通れへん。道に慣れないと(笑)。

──お二人のオフの日の過ごし方は?
澤上:自分は子どもと出かけることが多いですね。こどもの国やトランポリン、アイススケートに行ったり。
平松:僕は栃木時代の話になるけど、日光のカフェに行ったり、温泉に行ったり、あと那須塩原の方のカフェとか、個室のサウナとか......。カフェ巡りや温泉が好きなので、八戸でも探したいです。
澤上:八戸にも、カフェが結構ありますよね。
──ありますね! おしゃれなカフェがたくさん。
平松:調べて行ってみます!

雪や道に驚いた日や、ふと立ち寄ったお店での出会いなど、お二人の会話から、八戸での暮らしの温度が伝わってきます。
──澤上選手は、1年でどのように八戸の暮らしを広げましたか。
澤上:自分も、最初はどこに行けばいいかわからなかったけど、お気に入りの飲食店に通うようになって、そこで知り合った人に「ここもいいよ」と教えてもらったり、連れて行ってもらったり。八戸は、優しくてラフに話してくれる方が多いですよね。
平松:人づてに知っていく感じなんですね。
澤上:顔見知りができていくと、自然と会話が広がって、少しづつ八戸が身近になっていく感じがあったかな。自分のお気に入りの店は、いろんな人が来る場所で、そこから居場所が広がっていってる気がします。
──平松選手も、自分にあった八戸の居場所が見つかるといいですね!
平松: 竜二くんも1年で八戸との関係を築いたということですよね。僕も見習いたい!
さらに話題は、海や桜、祭りなどの季節の楽しみ方にも。八戸には自然が多く、季節ごとに景色が変わることも魅力。まちを知ることで、八戸での暮らしを楽しんでほしいです。
”ヴァンラーレらしさ”を忘れずに

──最後に、サポーターへのメッセージをお願いします。
澤上:サポーターとの距離が近いのはヴァンラーレのいいところです。チームはJ2に上がったんですけど、これからもアットホームな雰囲気を壊さずに、今シーズンも身近で応援してもらえたら嬉しいです。
平松:去年は対戦相手でした。今年は、チームやサポーターと一緒に八戸らしさを体現できるように頑張っていくので、ぜひ応援よろしくお願いします。苦しい試合もあると思いますが、八戸のアットホームさを強みに、一緒に戦ってください。

終わりに
対談を終えて印象に残ったのは、J2という新しい舞台に立ちながらも、“ヴァンラーレらしさ”を大切にしていきたいという、選手たちの率直な思いでした。
リーグが変わるということは、単に対戦相手が変わるだけではありません。プレーのスピード、試合の空気、観客の数、そしてクラブの見られ方まで、あらゆるものが少しずつ変化していきます。環境が変わっても、サポーターが送り続ける応援の声や温かな言葉の積み重ねは、きっと選手たちの力になっていくはずです。
J2という新しい舞台での挑戦が、実りある1年になりますように。
はちまちは、ヴァンラーレ八戸の今シーズンの戦いを心から応援しています。

