八戸の冬の風物詩、『八戸ブイヤベースフェスタ』の誕生秘話! 主催者が語る15年の歩みと思い
八戸の冬の名物『八戸ブイヤベースフェスタ』が、2026年2月1日(日)から3月31日(火)の期間に開催されます。八戸ブイヤベースフェスタは今年で15回目を迎え、今では八戸の冬を代表する催しとしてすっかり定着しました。このイベントが立ち上がるまでには、どのような背景や物語があったのでしょうか。今回は主催団体八戸ハマリレーションプロジェクト局長の古川篤(こがわ・あつし)さんに、ブイヤベースフェスタの誕生秘話やイベントの楽しみ方を伺いました。
青森県八戸市出身。関東で保育士として8年間、宿泊業界で2年間勤務したのち、地元・八戸へUターン。現在はフリーランスWebライター/編集者として、主に企業のオウンドメディアの記事制作に携わっている。
帰郷をきっかけに、八戸の自然や人の温かさ、地域の魅力を再確認し、地元をテーマにした取材・執筆にも力を入れ活動中。
X(旧Twitter)
『八戸ブイヤベースフェスタ』って?
青森県の南東部に位置し、太平洋に面した八戸市は、漁業が盛んな港町。
そんな八戸で冬の風物詩となっているイベントが『八戸ブイヤベースフェスタ』です。
ブイヤベースは、フランス・マルセイユ発祥の伝統的な料理で、地元で獲れた魚や貝を使って、トマトやハーブと一緒に煮込んだスープのこと。

〈cuisine française Yui〉のブイヤベース。
今年の『八戸ブイヤベースフェスタ』は、過去最高タイの16店舗が参加し、各店舗が趣向を凝らしたブイヤベースを提供しています。
ところで、八戸ブイヤベースフェスタに、ルールがあるのをご存じですか? 各店舗のシェフたちは、以下二つのルールに基づきメニューを考えています。
①八戸産の魚介類をふんだんに使うこと。
地元八戸港に水揚げされる魚介類を最低4種類以上使うのが鉄則。
合わせて煮込む野菜やハーブもできるだけ地元産のものを使用する。
②“二度おいしい”を提供すること。
まずは、スープ料理として魚介類をそのまま楽しんでもらう。
その後、魚介類のスープを活かしたオリジナルの“〆のひと皿”を提供。
スープ料理と〆のひと皿でお客さまに“二度おいしい”を体感してもらう。

〈ビストロ エトッフ〉の“二度おいしい”メニューは、レンズ豆のスパイスカレー。

〈kitchenプルトワ〉の“二度おいしい”メニューは、ラクサフォー。
八戸の魚介とブイヤベースを味わいつくすために定められたオリジナルの定義で、この二つのルールをクリアした料理のみが「八戸ブイヤベース」を名乗れます。オリジナルの〆は、リゾットやドリア、カレー、ラスクまで多種多様。〆まで楽しめるのが『八戸ブイヤベースフェスタ』の醍醐味です。
きっかけは東日本大震災復興への願い

主催団体である八戸ハマリレーションプロジェクト局長の古川篤さんは、青森県弘前市出身。
弘前から県外で就職後、地元から離れた八戸に移り住んだ背景と現在の活動について、古川さんに伺いました。
「前職は流通関係の会社で、県外で約10年ほど働いていて、その後2008年に、妻の故郷である八戸に移ったんです。そのときに転職したのが市内の水産加工会社で、その数年後に任意団体として、社外の仲間と八戸ハマリレーションプロジェクトや八戸ブイヤベースフェスタを立ち上げました」
八戸ブイヤベースフェスタはどのように誕生したのでしょうか。
「八戸で働き始めて約3年が経った2011年に、東日本大震災が起きました。被災した八戸の姿を見たとき、『自分が携わっている水産の仕事を通して、なんとか地域を復興させたい』という思いが強くなり、それを機に立ち上げたのが八戸ハマリレーションプロジェクトです」
八戸ハマリレーションプロジェクトは、当時関わっていた水産業界有志たちによって結成された団体で、さまざまな活動を通して八戸の“ハマ(浜)”の魅力をたくさんの人に届ける活動をしています。最初は、水産加工品を中心として商品を県外にPRしたり、販売したりと物販をメインに行っていたそうです。しかし、物を売るだけではどうしても一過性になってしまうことから、古川さんは、別のかたちで八戸の魅力を伝えられないかと考えました。
「地域自体を盛り上げる何かを企画して、地元で大きなムーブメントを起こしたかったんです。その勢いを中から外に発信して『なんか八戸が面白いらしいよ』みたいなかたちで復興につなげたかった。そのときに生まれたアイデアが、八戸ブイヤベースフェスタでした」
最初は手探り状態からのスタートだった
立ち上げ期のブイヤベースフェスタは、手探り状態でスタートし、苦労の連続だったのだとか。

八戸ブイヤベースフェスタ2012のウェブサイトより。
「今でこそ八戸市や観光の支援団体などから助成を受けて運営されている本イベントですが、開始当初は予算ゼロでのスタートでした。
飲食店との接点もなかったので、仲間と一緒にレストランを一軒ずつ訪ねて、イベントの趣旨や水産品と食への思いを伝えて回ったんです。そこから、数珠つなぎのように協力の輪が広がっていき、12人のシェフが集まってくれました。そして、第一回目の八戸ブイヤベースフェスタが開催されたんです」
始まったばかりのころは、実績もなかったことから「イベント期間中、各店舗で1〜2食でも出たらいいかな」というくらいの気持ちだったと話す古川さん。しかし、実際にイベントを開催してみると、口コミによってイベントの存在が瞬く間に知れ渡り、当初の予想を遥かに上回る反響だったとのこと。
古川さんは「行列ができる店舗もあって、食べたいのに混んでいて食べられない『ブイヤベース難民(フェスタが生んだオリジナル造語)』までもが生まれちゃいました」と、当時のことを懐かしそうに振り返りました。
そもそもなぜ、たくさんの魚介料理の選択肢があるなかで、ブイヤベースを選んだのでしょうか。

古川さんから返ってきた答えは「自分が食べたかったっていうのもあるし、響きが良くて、おしゃれなイメージだったから」でした。
とてもシンプルな回答ですが、さらに掘り下げて聞いてみると、明確な理由がそこにはあったのです。
「先ほどもちょっと話しましたが、八戸の食文化は刺身や煮付けなど“和食”のイメージが強く、食の選択肢が限定されがちなんですよね。そこで、あえて洋食であるブイヤベースをトリガー(引き金)にすることで、八戸の魚を知ってもらうきっかけをつくりたかったんですよ」
「あと、とあるイベントで『八戸の魚といえば?/八戸の料理といえば?』というアンケートをとったときに、八戸産ではない魚の名前がチラホラ挙がっていて。それを見て、『八戸は魚のまちっていうイメージは強いけど、具体的にどんな魚が獲れるのかちゃんと理解してる人は少ないのかも』って思ったんです。
だから、八戸港に水揚げされる魚介類のみを使用したブイヤベースを提供して、八戸の魚について理解を深めるきっかけをつくりたいと考えました」
一杯のブイヤベースから、八戸の海への理解が深まっていく。そんな循環を生み出したいという思いが感じられます。
局長直伝! 八戸ブイヤベースフェスタはこう楽しむ
最後に、八戸ブイヤベースフェスタの楽しみ方を古川さんに聞いてみました。
「八戸ブイヤベースフェスタって、答えがないんですよ。シェフたちには、毎年最高の料理を! とお願いしていますが、ブイヤベースは使用する魚介も漁に左右されるし、同じ年でも2月と3月では取れる魚の種類も変わります。なので、まさにシェフの経験とアイディアによる一期一会の味わいなんです。
八戸ブイヤベースは『全部違って、全部いい』のが魅力。あるひと皿がその人にとっての答えなんだけど、他の人にとっての答えではないかもしれない。そんな答えのない食の体験を、楽しんでほしいですね」

八戸ブイヤベースフェスタ2026のウェブサイトより。
古川さん曰く、数年かけて全店舗を巡り、お気に入りのお店を探していくのが通の楽しみ方とのこと。たくさんのお店を巡るなかで「私にとってのブイヤベースはこれだ」という、自分だけの答えが見つかるかもしれません。
「あとは、シェフたちが込めた熱量とともに、とことん八戸の魚介を味わってほしい! このイベントに参加するシェフたちは、ブイヤベースにかける思いが本当に強いんですよ。だからこそ、イベントや料理に対してもっとあ〜したい、こ〜したいって伝えてきてくれるんです。その思いって料理やサービスに必ず表れると思っていて。その熱気を直接お店に行って体感できるってのもこのイベントの醍醐味です」
取材のなかで、古川さんはシェフたちのことを「いい意味で、めんどくさい人」と表現する場面がありました。その言葉の裏には、料理に妥協しない職人魂とイベントに真剣に向き合う姿勢に対する敬意が込められているのを感じます。
そんなシェフの思いが詰まったひと皿を、ぜひ店舗で味わってみてください。
参加店舗一覧
各店舗のメニューや料理のこだわりについては公式サイトの「参加一覧」をご覧ください。
ビストロ エトッフ

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市鷹匠小路1 |
| 電話番号:0178-38-8922 |
| 営業時間:11時30分〜13時15分LO、18時〜21時15分LO |
| 定休日:月曜、不定休 |
| 駐車場:なし |
| お子さまへの対応:来店可(席・食器は大人と同じものを使用)。 |
|
その他情報: ※八戸ブイヤベースランチの提供は土曜のみ(要予約)、12時30分LO。 ※甲殻類アレルギーへの対応あり。予約時に連絡を。 |
| Instagram:bistro_etoffe |
フレンチ食堂 Saison(セゾン)

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市長横町12 ゆりのきビル1F 3号室 |
| 電話番号:0178-80-7835 |
|
営業時間:11時30分〜13時LO、18時〜21時LO ※土曜は夜営業のみ |
| 定休日:日曜、第2・第4月曜、不定休 |
| 駐車場:なし |
| お子さまへの対応:来店可(席・食器は大人と同じものを使用)。 |
|
その他情報: ※ブイヤベースは完全予約制(来店日の1週間前から予約可)。 ※ブイヤベースは土曜日のディナーのみ提供 、18時〜21時LO。 ※ワンドリンク以上の注文が必須。 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 |
| Instagram:shokudou_saison |
Bistro&Bar North40-40 八戸店

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市三日町16 ハートビルマルフク1F |
| 電話番号:0178-38-3117 |
| 営業時間:11時30分〜14時30分LO、17時〜21時30分LO |
| 定休日:水曜 |
| 駐車場:なし |
|
お子さまへの対応:来店可(席・食器は大人と同じものを使用)。 |
|
その他情報: ※ブイヤベースは要予約。 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 |
| Instagram:bistro_north4040 |
SAWAUCHI

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市類家1-1-1 |
| 電話番号:0178-22-7638 |
|
営業時間:11時30分〜14分LO、17時〜 ※月曜は夜営業のみ |
| 定休日:日曜 |
| 駐車場:6台 |
| お子さまへの対応:来店可(席・食器は大人と同じものを使用)。 |
|
その他情報: ※ランチ、ディナーともに要予約。 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 |
| ホームページ:www.sawauchi.info Instagram:sawauchi_dnr |
ル・ムロン・デ・オワゾ

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市東白山台3-1-1 |
|
営業時間:12時〜13時LO※土曜・祝日は12時受け付けのみ 18時30分〜19時30分LO※月曜は夜営業のみ |
| 定休日:日曜、不定休 |
| 駐車場:10台 |
| お子さまへの対応:来店可(席・食器は大人と同じものを使用)。 |
|
その他情報: ※ブイヤベースは要予約。 ※ランチタイムは通常、ブイヤベースの提供はなし。予約時に相談を。 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 |
| Instagram:le.mouron.des.oiseaux |
八戸パークホテル/レストラン アゼリア

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市吹上1-15-90 |
| 電話番号:0178-43-1111 |
| 営業時間:11時〜14時30分(14時LO)、17時〜20時(19時LO) |
| 定休日:無休 |
| 駐車場:250台 |
| お子さまへの対応:来店可、チャイルドチェアあり。 |
|
その他情報 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 ※席数に限りがあるため、予約推奨。 |
| ホームページ:https://www.hachinohe-park.com/ Instagram:hachinohe_parkhotel |
八戸プラザホテル/Garden and Art ラウンジいちい

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市柏崎1-6-6 |
| 電話番号:0178-44-3121 |
| 営業時間:11時30分〜14時LO |
| 定休日:不定休(貸切等あり) |
| 駐車場:300台 |
| お子さまへの対応:来店可、ベビーカー入店可、チャイルドチェアあり。 |
|
その他情報 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 ※1階のラウンジにて、ランチタイムのみ提供。 |
| Instagram:hachinohe_plazahotel |
RESTAURANTE & BAR SAÚDE/レスタウランテ&バール サウーヂ

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市大字堤町4−3 |
| 電話番号:0178-38-9019 |
| 営業時間:17時30分〜22時LO |
| 定休日:日曜・月曜 |
|
駐車場:なし |
| お子さまへの対応:来店可(席・食器は大人と同じものを使用)。 |
| その他情報: ※甲殻類アレルギーへの対応可。予約時に相談を。 ※ブイヤベースは要予約。 |
| Instagram:bar.saude.hachinohe.jpn |
グランドサンピア八戸/レストラン桜樂(さくら)

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市東白山台1-1−1 |
| 電話番号:0178−23−5154※レストラン桜樂(さくら)直通 |
| 営業時間:11時30分〜13時50分LO、17時30分〜21時LO |
| 定休日:なし |
| 駐車場:200台 |
| お子さまへの対応:来店可、ベビーカー入店可、チャイルドチェアあり。 |
|
その他情報: ※甲殻類アレルギーの対応不可。 |
| Instagram:sunpiahachinohe |
ラ・メゾン ポデタン

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市番町2 |
| 電話番号:0178-22-3383 |
| 営業時間:12時〜13時15分LO、18時〜20時LO |
| 定休日:日曜、不定休 |
| 駐車場:2台 |
| お子さまへの対応:来店可、ベビーカー入店可。 |
| その他情報: ※ランチ、ディナーともに完全予約制。 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 |
| Instagram:podetan00 |
cuisine française Yui

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市田向5-31-18 |
| 電話番号:0178-32-6538 |
| 営業時間:11時30分〜13時LO、18時30分〜20時LO |
| 定休日:日曜、不定休 |
| 駐車場:7台 |
| お子さまへの対応:来店可。 |
| その他情報: ※完全予約制。 ※ブイヤベースはランチのみ、要予約。 ※甲殻類アレルギーへの対応可。予約時に相談を。 |
| Instagram:cuisine_francaiseyui |
kitchenプルトワ

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市田向5-21-11 |
| 電話番号:0178-38-8764 |
| 営業時間:18時〜22時(21時LO) |
| 定休日:月曜、木曜 |
| 駐車場:7台 |
| お子さまへの対応:来店可※チャイルドチェア、子ども用メニューはなし。 |
|
その他情報: ※ブイヤベースの提供は2月14日から。 ※ブイヤベースは土曜日と日曜日のみ提供。 ※期間中は完全予約制。 ※予約は1週間前から受け付け。 ※甲殻類アレルギーへの対応可。予約時に相談を。 |
| ホームページ:https://kitchen-pourtoi.jp/ Instagram:kitchenpourtoi |
North40-40三沢店

<shopinfo>
| 住所:青森県三沢市桜町2-7-14 |
| 電話番号:0176-58-7091 |
| 営業時間:11時30分〜14時LO、17時30分〜20時30分LO |
| 定休日:火曜 |
| 駐車場:6〜8台 |
| お子さまへの対応:来店可、子ども用イス2脚あり。 |
|
その他情報 ※ブイヤベースは要予約。 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 |
| Instagram:north4040_misawa |
八戸グランドホテル/レストラン ソレイユ

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市番町14 10F |
| 電話番号:0178-46-1234 |
| 営業時間:11時30分〜14時LO、17時〜20時LO |
| 定休日:なし |
| 駐車場:40台 |
| お子さまへの対応:来店可。 |
|
その他情報: ※ブイヤベースは3月から開始の予定。開始日はSNSと公式サイトで確認を。 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 |
| ホームページ:https://hachinohegrandhotel.com/ Instagram:hachinohegrandhotel |
炭火焼きイタリアンバル ポルタオット

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市十三日町5 2F |
| 電話番号:0178-38-9485 |
|
営業時間:11時30分〜14時(LO) 18時〜22時(LO)土日祝17時〜22時(LO)※日曜は夜営業のみ |
|
定休日:無休 |
| 駐車場:なし |
| お子さまへの対応:予約時に相談を。 |
|
その他情報: ※コースにはデザート、コーヒーは含まない(別料金)。 ※コース、アラカルトともに3日前までの予約を。 |
スペインバル リベル

<shopinfo>
| 住所:青森県八戸市六日町37 オラクルセンター1F |
| 電話番号:0178-79-6891 |
| 営業時間:17時〜24時、日曜15時〜24時 |
| 定休日:月曜・火曜 |
| 駐車場:なし |
| お子さまへの対応:特になし。 |
|
その他情報: ※カウンターのみの立ち飲み店。 ※予約可能。 ※甲殻類アレルギーの対応不可。 |
| Instagram:spanishbarliber |
