“評価”よりも、“好き”を選んで。 喫茶とアートが交わる場所〈小さな美術館ミモザ〉。【美保野】
初めて〈小さな美術館ミモザ〉を訪れたのは、2017年のこと。きっかけは、携帯電話もパソコンも触ったことのない私の祖母が「ここに行きたい」とミモザが紹介された記事の切り抜きを持っていたことだった。森のなかに静かに佇む、喫茶とアートギャラリーが重なり合う場所。その空間にいると、同じ八戸のはずなのにどこか遠くへ来たような気持ちになった。展示室で目にした、館鼻漁港と船が描かれた巨大な油彩画。喫茶店の壁一面にずらりと並ぶ、種類豊富なコーヒーカップたち。家族と過ごしたあのひとときは、今も色褪せることなく、特別な記憶として残っている。その思い出を8年越しにもう一度確かめてみたい——。「はちまち」の取材で、再び〈小さな美術館ミモザ〉を訪ねてみることにした。
