
ひと口食べたらそこは台湾。〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉でプチトリップ。【市川】
台湾、それは、懐かしさと新しさが交差する場所。おだやかな気候、豊かな自然のぬくもり、甘く香ばしい香り、素朴で優しい味。そのすべてを味わえるカフェが八戸市市川にあります。〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉で、ほんのひととき、台湾へ癒しの旅をしてみませんか?
台湾、それは、懐かしさと新しさが交差する場所。おだやかな気候、豊かな自然のぬくもり、甘く香ばしい香り、素朴で優しい味。そのすべてを味わえるカフェが八戸市市川にあります。〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉で、ほんのひととき、台湾へ癒しの旅をしてみませんか?
今回ご紹介するのは、台湾カフェ〈CHIAO CHIAO TAIWAN(チャオチャオ台湾)〉。陸奥市川駅から徒歩約8分のところに位置する立派な一軒家が同店です。
店内は、暖色系の明かりや木材を使用したインテリアで統一され、全体的にあたたかみのある雰囲気。観葉植物もところどころに配置されており、深呼吸したくなるようなリラックスできる空間になっています。
2階席もあります。赤い梅の花の飾り棚とティファニーブルーの壁の組み合わせは、本物の台湾のカフェのようなレトロかわいい雰囲気!
階段横の本棚には、台湾旅などの台湾関連の本がずらり! 料理を待つ時間にも、台湾に思いを馳せることができそうです。
台湾といえば、グルメ天国! 数年前に日本で一世を風靡した「タピオカミルクティー」をはじめ、「小籠包」や「ルーロー飯」、「豆花」など、台湾には世界的にも有名なローカルフードがたくさんあります。多彩な味が楽しめる台湾料理ですが、植物由来のヘルシーな食材を使用していることが多く、体に優しいことも魅力のひとつです!
〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉では、台湾現地から取り寄せた食材や調味料を使用して手づくりしているため、まさに現地の味を楽しむことができます。
今回は台湾料理を食べたことのある人にも、ない人にもぜひ食べていただきたい、とっておきの3品をご紹介します!※以下紹介する商品の価格はすべて税抜価格です。
最初に紹介するのは「豆花(ドウファ)」。「豆花」は、台湾を代表するスイーツのひとつ。滑らかな絹豆腐のような「豆花」本体に、豆や芋団子などをトッピングして、きび砂糖のシロップをかけて味わいます。
今回紹介するのは、「薬膳豆花(養生藥膳豆花)」(870円)。ピーナッツ、小豆、ハトムギ、芋団子、緑豆、クコの実がトッピングされた豆花です。シロップの味は、きび砂糖味と黒糖味から選べますが、今回はきび砂糖味を選択しました。
ひんやりとしたシロップの甘さは優しく、つるりと爽やかにいただけます。トッピングのもちもちとした芋団子と大量の豆たちは食べ応えも抜群で、一人で食べるとなるとかなりの満腹度になること間違いなし。しかし、シロップもトッピングも植物由来のヘルシーなものですから、罪悪感なく食べきってしまいます(笑)。
デザートとして楽しみたい方は、一緒に行く人とシェアするか、「ミニ豆花(小碗豆花)」(520円)を注文するのが良いかも。
メニューのなかには、自分の好きなトッピングを3つ選べる豆花(700円)もありますので、通いながらお好みのトッピングの組み合わせを探してみてはいかがでしょうか?
こちらは「ピリ辛台湾まぜ麺(香拌麵)」(単品880円、セット1,280円)と「黒糖タピオカ仙草ゼリーミルク」(670円)のセットメニュー。
〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉のセットメニューでは、450円以内のドリンクメニューであれば、セット料金で楽しむことができます(450円を超えてしまう場合でも、差額分を支払うことでセットとして注文が可能)。
今回はセットドリンクに「黒糖タピオカ仙草ゼリーミルク」(670円)を選んだので、「ピリ辛台湾まぜ麺」のセット料金1,280円に差額の220円を追加して、合計1,500円となりました。
ちなみに、セットメニューを注文すると豆花が50円引きになります。たくさん食べるほどお得だなんて、腹がはち切れちまう……!
「ピリ辛台湾まぜ麺」のタレは、甘めでコクのある台湾醤油がベースとなっていますが、唐辛子でピリ辛な味に味付けされています。もちもち食感の平たい麺にタレがよく絡まっており、次々と箸を進めたくなるような美味しさ! 添えられたきゅうりはさっぱりとしていて、ピリ辛のお供に最高です。
また、写真左側にある茶色い団子は「台湾イカ団子フライ(花枝丸)」という、イカのすり身を団子にしたもので、ぷりぷりとした食感が特徴です。ほんのりとした塩気が良い箸休めとなってくれます。
最後は半熟卵の目玉焼きを潰して一緒に食べることで、マイルドな味わいでフィニッシュ。最後まで飽きることなく食べ切ることができました。
辛いものやしょっぱいものを食べると、甘いものが欲しくなっちゃいますよね。お待たせしました、セットドリンクの「黒糖タピオカ仙草ゼリーミルク」です。
ミルクティーの中に仙草ゼリー、小豆、緑豆が入っており、ドリンク上部のホイップクリームには黒糖味のタピオカが散らされ、さらにその上から黒蜜がトッピングされたドリンク。
……ド、ドリンク!? もはやスイーツ(笑)!
ホイップやゼリーは付属の長いスプーンですくって食べるのがおすすめです。タピオカのもちもち感、とろけるようなクリーム、ゼリーのちゅるちゅる感など、多様な食感を一度に楽しむことができ、それはまるでパフェのよう。
そんな「黒糖タピオカ仙草ゼリーミルク」ですが、パフェのような重たい甘さはありません。同商品に限らず、〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉の商品はほとんど素材から手づくりされているものばかり。タピオカも、黒蜜も、仙草ゼリーも、植物由来の味を引き出したものだからこそ、くどくない甘さが我々の心を癒してくれるということですね。
台湾では定番の仙草ゼリーは、人によっては苦味を感じることがあるかもしれませんが、それもアクセントとなり、ちょうどよい味わいです。
最後に紹介するのは「ダブルチーズダンビン(雙起司蛋餅)」(単品650円、セット1050円)。「ダンビン(蛋餅)」とは台湾風オムレツのことで、もちもちの生地に卵を乗せて焼いた料理のことを指します。生地の間にチーズやハムなどを挟んで焼くのがオーソドックスで、台湾人の朝ごはんの定番メニューでもあります。
もちもちした生地の食感ととろけるチーズの贅沢さよ。特製ソースの独特なあまじょっぱさに加え、ガツンと感じるニンニクの風味が病みつきになります。
ちなみに、もちもち生地の「ダンビン」は「古早味(グーザオウェイ)」という昔懐かしの味となり、最近はパリパリとした生地が主流となっているそうです。もちもちなダンビンを楽しめるのは、日本だけでなく台湾でも珍しいということですね!
〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉のメニューは、フード以外はすべてテイクアウト可能! お家で台湾気分を味わいたい方は、ぜひご活用ください。
オーナーは台湾出身の村上巧茹(チャオル)さん。チャオルさんは、もともと八戸市内のカフェを間借りして、台湾メニューを提供していました。そこへ通ってくれるお客さんたちが台湾のスイーツや料理を楽しんでいる姿を見ているうちに、食べ物だけでなく、空間まるごと台湾の雰囲気を感じてもらいたい! という思いが芽生え、昨年の3月に同店をオープン。
実は私、大学時代に台湾に留学していた経験がありますが、当時ほぼ毎朝食べていたのが、ダンビンでした。留学してから約10年の年月が経過していますが、初めて〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉の「ダンビン」を食べたとき、ひと口食べた途端に、ぶわっと当時の光景が蘇りました。
よくよく話を伺うと、チャオルさんのお母さんの台湾の実家と私が通っていた大学が同じエリアにありました! そりゃあ“まさしく現地の味”になるわけです。
思い出すのは、毎日通ったカフェや大学の構内の景色。台湾の穏やかな気候や豊かな自然、死ぬほど食べた台湾グルメたち、南国特有ののんびりとした雰囲気。そして、人懐っこい台湾のみなさんの優しさ。東京で踏ん張って生きていた私の肩の力を抜いてくれるような、台湾でしか味わえない癒しの空気がそこにありました。
〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉がつくりだすのは、まさしくそんな台湾の空気をそのまま運んできたような、あたたかくて優しい空間です。
現在、台湾の焼き菓子も手づくりで販売している〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉。今後は遠方に住んでいる人へも発送できるように、オンラインショップの準備を整えていきたいとチャオルさんは語ります。
焼き菓子はもちろん、オリジナルグッズやオリジナルパッケージも非常にかわいいので、ぜひ全国的に広がってほしい!
おいらせ町で台湾華語のレッスンに来ていた生徒さんがデザインしてくれたロゴマーク。チャオルさんの素敵な笑顔がアイコンになっていてかわいい。
さらに、健康に良い台湾茶も販売したいとチャオルさん。無添加の食材を日常的に楽しみながら、健康な体づくりの一助になればと思い、現在模索中だといいます。
「なかなか海外に行けない人や日々の疲れを感じている人にも、ぜひ来てもらいたいです。1時間でも、2時間でも、台湾の優しい雰囲気でリラックスしてほしいと思っています」とチャオルさん。〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉ではカウンター席のご用意もありますので、誰かと一緒でなくても、一人で外を眺めながらのんびり過ごすのも良さそうです。
店内に掲げられた「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」は、禅語のひとつ。毎日を「良い」や「悪い」で判断するのではなく、その日をそのまま受け入れて「好ましい」日として捉えることが大切だという意味の言葉です。
そうはいっても、忙しない毎日のなかで心の疲れが溜まってしまっては、ありのままの1日を「好ましい」とは思えません。
疲れた心にこそ〈CHIAO CHIAO TAIWAN〉を。
扉を開けば、ふっと肩の力が抜けて、昨日より少し深く息ができる自分に出会えます。