八戸で出合う、本気のメキシコ料理。〈キッチンオラレ〉のタコスとテキーラで“オラレ”な夜を。【六日町】
緑色の外観と陽気なロゴが目を引く〈キッチンオラレ〉。ここは八戸にいながら、本場の味を楽しめるメキシコ料理店です。種類豊富な「テキーラ」や「タコス」だけでなく、創作料理の「チレチキン」や「オラレライス」も大人気。なんと、オーナーの前世はメキシコ人!? オーナーのこーたさんが惚れ込んだメキシコ料理の魅力を、味わってみませんか?
緑色の外観と陽気なロゴが目を引く〈キッチンオラレ〉。ここは八戸にいながら、本場の味を楽しめるメキシコ料理店です。種類豊富な「テキーラ」や「タコス」だけでなく、創作料理の「チレチキン」や「オラレライス」も大人気。なんと、オーナーの前世はメキシコ人!? オーナーのこーたさんが惚れ込んだメキシコ料理の魅力を、味わってみませんか?
ここは十六日町交差点の角地。緑色の外装と華やかなロゴマークが目じるしの〈キッチン オラレ〉では、本場の味のメキシコ料理が楽しめます。


〈キッチン オラレ〉のオーナーは下舘 光太さん(以下、こーたさん)。飲食店での経験を積むなかで「自分の店を持ちたい!」と、〈メキシコ酒場 オラレ〉を六日町にあるベイビルの2階にオープン。その後、現在の場所へと移転し〈キッチン オラレ〉として新たなスタートを切りました。
もともとメキシコ料理や文化が好きだったというこーたさん。開業前には、本場の味を学ぶべく、単身メキシコ修行へ! メキシコの公用語はスペイン語ですが、当時はまったくスペイン語が話せなかったそう。しかし、なんとか現地の人と交流を深め、特に屋台へ通い詰めていくなかで店のおじさんとすっかり仲良くなり、タコスの作り方などを教わりました。
「メキシコは治安が悪くて怖いまちというイメージが強いけど、そんなことはなかったよ。人はいいし、ご飯はおいしいし、俺にとってはフィーリングが合ってたんだよね」と振り返ります。

約30種類のテキーラを取り扱っています。
そして、1ヵ月ほどのメキシコ滞在のなかで、不思議な体験もしました。それはメキシコの世界遺産「グアナファト」を訪れたときのこと。なんと、前世が見えるという人と出会い、「あなたの前世はメキシコ人ね」と告げられたのです! メキシコ文化に心惹かれる理由はそこにあったのだと、こーたさんも思わず納得してしまったといいます(笑)。
そんな“前世メキシコ人”のこーたさんが手がける〈キッチン オラレ〉のおすすめメニューを紹介していきます!
メキシコ料理と聞いて、みなさんはどんな料理を思い浮かべますか?
メキシコ料理の特徴は、辛くて、ボリューミーで、カラフルなこと。見て楽しめるだけでなく、漂うスパイスの香りが食欲をそそります。メキシコ料理代表、そして〈キッチンオラレ〉の看板メニューは、なんといっても「タコス」です!

〈キッチンオラレ〉では4種類のタコスを提供しています。
写真右上から時計回りに、「スアデーロ(牛バラオイル煮)」、「チョリッソ(メキシカンソーセージのミンチ)」、「カマロン(えびのチポトレ風味)」、「カルニータス(豚肉のオイル煮)」です。すべて1つ660円。
ちょ、ちょっと待って! これはタコス!?
タコスといえば、U型になった硬めの生地に千切りレタスや角切りトマト、ピリ辛のひき肉やチーズが挟まっている、アレではないのですか!?
「それはアメリカのタコスだね」とこーたさん。詳しく話を聞くと、どうやらこの世には2種類のタコスが存在しているらしいのです。アメリカのテキサス州で進化したメキシコ料理を“テックスメックス”と呼ぶそうですが、“テックスメックス”のタコスは本場であるメキシコのタコスとは生地や具がほとんど異なります。
〈キッチンオラレ〉で提供しているタコスはすべてメキシコ現地の味です! 時折来店するメキシコ人からも「八戸でこの味が食べられるとは思わなかった!」と大好評。現地の味といっても、日本人の好みに合いそうな味をチョイスして提供しているので、メキシコ料理初挑戦の人でも気軽に楽しめるはず。

メキシコの屋台では、大きな包丁を持って、切り株の上で具材を叩き切っている光景がよくあるのだそう。叩きつける音を聞きながら、自分が頼んだ料理を待つのはなかなか趣があります。
また〈キッチンオラレ〉では、まちのタコス屋さんを自称するだけあって、タコスの生地部分であるトルティージャからこだわって手づくりしています。
ちなみに、テックスメックスのタコスの多くは小麦粉を使っているのに対し、メキシコ料理のタコスはとうもろこしを原材料にしたマサ粉を使用しています。メキシコでは古代文明の頃からとうもろこしを主食にしているらしいのですが、どの文献を見ても「突如とうもろこしが現れた」との記載があるため、とうもろこしは宇宙人からの贈り物とも言われているのだとか。奥が深いぞ、タコス!

同店のトルティージャでは、さらりとした触感ともっちりとした食感が両立するように、2種類のマサ粉を使用しています。その日の湿度を気にしながら、こーたさんの感覚で水を足していき生地をこね上げます。少し寝かせたあとは、生地を1枚ずつ成形していくのですが、ここで登場したのがこちら!

トルティージャプレス〜〜〜!
こーたさんの知り合いの大工さんに作ってもらいました。ここに1枚分の生地を乗せて上からグッとのします。伸ばし棒で伸ばすのではなく、上から押して“のす”のがポイントです。

わわっ、トルティージャの赤ちゃんだ!
多いときは1日50枚以上もつくるというトルティージャ。こーたさんの思いと体重を乗せて、1枚1枚成形していったあとは、鉄板の上で焼いていきます。

ふっくらと膨らむのが焼き上がりの合図。ここから少し蒸らして、トルティージャの完成となります。しっかりとした味わいが楽しめる具と素朴なトルティージャの相性は最高で、食べ出したら止まりません! うーん、あと10枚は食べられそう!
ところで、おいしい料理をおいしく食べるためには、手順が必要です。“美味い”タコスを“上手く”食べたい……! そんなあなたに本場メキシコ流、タコスの食べ方を伝授します。

小指を立てて、顔を45度に傾ける……? ほーう、これは食べがいがありそうだ!!
こーたさん曰く、小指と角度が大事なのだとか。さっそく私もチャレンジしてみます!

こうか!?
具のソースがトルティージャに染み込んでてうまい! 食べ進めるほど味わい深い! そして具が落ちにくい!!
個人的にはタコスを自分に合わせるのではなく、自分をタコスに合わせることで、タコスとの相互理解が進んだのではないかと感じました。異文化交流の基本を学んだ気持ちです。押忍。

また〈キッチンオラレ〉の創作料理である「チレチキン」(880円)も大人気。こちらは、チレ・アルボルというメキシコの唐辛子を用いたソースを使用していますが、辛さと共に旨みが奥から押し寄せてきて、ストレートパンチのような切れ味の良い辛さと、鶏肉の甘味とも相まって、“辛いのに止まらない”刺激的なおいしさでした。
ちなみに辛さは調整でき、小辛・中辛・大辛(+50円)・ゴッド(+100円)と4段階。辛いものが少し苦手な筆者ですが、今回は中辛に挑戦。実際に食べてみると、小辛でもよかったなと思いました(辛)。チャレンジャーはぜひゴッドに挑戦してみてください!

そして〈キッチンオラレ〉のメニューでどうしても外せないのが「オラレライス」990円。
沖縄発祥の「タコライス」のタコは、タコスの単数系「タコ」のことで、テックスメックスのタコスの具を白米に乗せたものが「タコライス」になったのだそう。「オラレライス」とは、いわば「タコライス」のメキシコ料理版。
白米の上のタコスの具が、メキシコ料理のタコスの具になっているのです。サルサやトマトの爽やかな味わいと豚肉のジューシーさが白米に染み込んで、酒のお供にも、〆としても楽しめます。
こーたさんがメキシコを去る際、友人に「メキシコ人はテックスメックスのタコスを食べないんだということを広めてこい!」と言われ、「オラレライス」の開発にいたりました。
この記事を読んでくださっているみなさんには、本場メキシコとテックスメックスのタコスの違いをよくおわかりいただけたと思います! 本場のタコスを味わいたい方はぜひ〈キッチンオラレ〉に足をお運びください。
メキシコ料理屋さんにきて、おいしいテキーラの飲み方を紹介せずにはいられません!
テキーラとは、メキシコを代表する蒸留酒。ブルーアガヴェと呼ばれる多肉植物を原材料としており、ボトルの59%を満たしているもの、そしてメキシコ国内の特定地域で製造されたものだけがテキーラを名乗ることができます。
テキーラといえば、あまり良いイメージのない筆者ですが、〈キッチンオラレ〉ではブルーアガヴェを100%使用して製造されたテキーラをメインで取り扱っています。原材料100%でその他の成分が混ざっておらず、いわばオーガニックなお酒のため、雑味のないクリアな味わいで、二日酔いもしにくいのだそう!

お酒に強い方は、ストレートでちびちび飲むのが一番おすすめ。炭酸割りにして飲むのもおすすめです。ちなみに私も今回は炭酸割り(テキーラハイボール)(770円)としていただきました!
これからの季節はポンチョ(お湯割り)もおすすめだというこーたさん。お酒があまり得意でない方は、カクテルにして飲むのがおいしいそうです。
〈キッチンオラレ〉ではぜひ「プレミアムテキーラ」をご賞味ください! きっとあなたのテキーラの概念が覆ります。

看板がいこつのホセくん。気が合うと目が光る。
〈キッチンオラレ〉の「オラレ」とはスペイン語で「いいね」や「やったね」の意味があります。こちらはメキシコ人だけが使うスペイン語、いわばメキシコ語だそうで、店名もメキシコへの愛で溢れています。
メキシコ気分を味わいたい方はぜひ〈キッチンオラレ〉へ。思わず「オラレ!」 と言いたくなるような最高の夜があなたを待っています。