“飲める鶏天”に、本格スパイスカレーも!? 〈手打ちそば 寧〉で味わう活力蕎麦ランチ。【下長】
店に一歩足を踏み入れると「いらしゃいませ!」と、活気ある声で出迎えてくれる〈手打ちそば 寧〉。手打ちそばを中心に、“飲める”鶏天や本格スパイスカレーなど、こだわりの詰まった料理を提供するお蕎麦屋さんです。驚きあふれる同店の蕎麦ランチで、お腹も心も満たしてみませんか?
店に一歩足を踏み入れると「いらしゃいませ!」と、活気ある声で出迎えてくれる〈手打ちそば 寧〉。手打ちそばを中心に、“飲める”鶏天や本格スパイスカレーなど、こだわりの詰まった料理を提供するお蕎麦屋さんです。驚きあふれる同店の蕎麦ランチで、お腹も心も満たしてみませんか?
八戸市下長に店をかまえる〈手打ちそば 寧〉。「ぱぱっと来て、ぱぱっと満足。活力あふれる蕎麦屋。」をコンセプトに、2022年7月にオープンしました。

〈手打ちそば 寧〉の店主である泥濘富美也(ぬかり・ふみや)さんは、岩手県久慈市にある蕎麦店で約6年間修行を積んだほか、公務員や一次産業、フィットネスインストラクターなど、さまざまな業種を経験してきた異色の経歴の持ち主です。
食べることが好きな泥濘さんは、いつか自分の飲食店を持ちたいという夢を抱いていました。蕎麦屋さんを志すきっかけとなったのは、フィットネスインストラクターとして働いていたときのこと。日頃お世話になっているお客さんへ恩返しがしたいという思いから、月に一度ライブハウスを間借りして、蕎麦を振る舞っていたそうです。
その後、弘前市の店舗へ異動となりますが、ほどなくしてコロナ禍に直面します。どれほどつながりの深いお客さんであっても、時代の大きな流れには逆らえず、次々と店舗から離れていく現実を目の当たりにし、「いつ、何を始めても、終わるときは終わってしまうものなのかもしれない。いつでも再チャレンジできるのだから、やりたいことをやろう!」と決意。

厨房の中央にある大きな釜で蕎麦を茹でている。
再び八戸市に戻ったあとは、フィットネスインストラクターの仕事と並行しながら、居酒屋やスパイスカレー店を間借りして蕎麦屋をスタート! しかし、間借り営業では集客が難しく、蕎麦を打つ機会も限られていたため、次第にもどかしさを感じるようになります。そこで〈道の駅はしかみ〉で働きながら、蕎麦打ちの技術を磨く道を選びました。
同時に物件探しを続けること約1年半。ついに、自身の店となる〈手打ちそば 寧〉をオープンしました。現在では、オープンするや否や、満席になってしまう人気店に! 泥濘さんの全力でまっすぐな思いが、料理や接客のひとつひとつに現れ、多くの人の心と胃袋を鷲掴みにしています。
今回は、そんな〈手打ちそば 寧〉でぜひ食べてほしい、ランチメニューをふたつ紹介します!

こちらはランチセットの「ざる蕎麦&蕎麦屋のカレー」(1,280円)。
〈手打ちそば 寧〉の蕎麦は、蕎麦粉と小麦粉が8対2でブレンドされた二八蕎麦です。二八蕎麦は蕎麦のなかで最も一般的で、滑らかな口当たりと喉越しの良さが特徴。小麦粉が加わることで、しっとりした食感も楽しめます。
通常、蕎麦は水を使用してこねますが〈手打ちそば 寧〉では「湯ごね」を取り入れています。湯ごねとは、お湯でこねてから、再度水でこねる手法のこと。プリッとした独特のコシが出やすく、食べ応えのある麺に仕上がります。

しかしその一方で、水分量の管理が非常に重要で、当日の湿度や気温に左右されやすく、レベルの高い技術が必要になるのだとか。自身の感覚を頼りに、毎朝約100食分の蕎麦を打っているそうです。

つゆは、煮干し、イワシの削り節、鯖節、鰹節の4種類をブレンドしていて、濃いめのコクのある味わいに。食べる際は、つゆに蕎麦をじゃぼん! と豪快にくぐらせ、一気にすするのがおすすめ! ツルツルの麺はすすり心地がよく、コシのある細めの麺は満足感も抜群で、食べ応えがあります。

そしてこちらが、セットの「蕎麦屋のカレー」。セットの場合、サイズが半分になりますが、単品での注文も可能です(単品の場合980円)。
蕎麦屋のカレーといえば、和風出汁のやさしい風味とどこか懐かしさを感じる味わいを想起させますが、同店のカレーはひと味違います。
〈手打ちそば 寧〉のカレーは、あえて3種類のスパイスに絞ったベーシックなスパイスカレーに、同店の蕎麦つゆの出汁を合わせた「蕎麦屋の本格スパイスカレー」なのです!
具材は、鶏肉、玉ねぎ、天かすのみ。コクのある出汁にスパイスの香ばしさ、そして鶏肉の甘みがマッチして、しっかりとした旨みが感じられます。また、カリッと焼かれた玉ねぎとカレーを十分に染み込んだ天かすが、サラサラのスパイスカレーに立体感を添えており、具材がたったの3つだけとは思えないほどの充実感です。
泥濘さんは、9食連続でカレーを食べたことがあるほどのカレー好き。同店のオープン前、スパイスカレー屋さんで間借り営業をしていた際に、スパイスカレーの極意を教えてもらったのだそうです。

ふたつ目に紹介するのは、〈手打ちそば 寧〉の看板料理「鶏天ざるそば」(1,280円)!
注目すべきは鶏天の量です! 約25gの鶏天が、皿の上に約12個乗っています。多い。ここは「オモウマい店」か?
実は同店の鶏天は「飲める鶏天」と呼ばれ、地域のみなさんから愛されています。
……飲める鶏天って何? 仮に本当に飲める鶏天だとしても、本当に12個も食べられるのでしょうか……。とりあえず、ひとついただいて見ましょう。

あ、ありのまま、今起こったことを話すぜ……。おれは鶏天を“食べた”と思ったら、いつのまにか“飲み込んで”いた。何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった……!
ひと口食べて「飲める」というワードが腹落ちするほど、同店の鶏天はふわふわで衣はサクリと軽やか。これは12個食べられます、問題ありません。この成功体験は癖になりそう! またこの鶏天をお腹いっぱい食べに来たい!!

ここだけの話ですが、メニューをよく見てみると、泥濘さんのカレーと鶏天にかける熱い思いがにじみ出ている部分があります。
それは先ほど紹介した「ざる蕎麦&蕎麦屋のカレーセット」のトッピング欄。トッピングで鶏天を頼むと、なんと3個で110円と驚きの価格で食べることができるのです! 蕎麦もカレーも鶏天も食べたい方は、ぜひトッピングでご注文ください!

みなさんは蕎麦屋さんと聞いてどんなイメージを持ちますか? 敷居が高い、年配向け、金額が読めない……、そんな理由から、少し身構えてしまう人も多いのではないでしょうか。
そうした蕎麦屋さんのイメージとは裏腹に、意外にも蕎麦派の若者も少なくありません。かくいう私も実はそば派です。加えて、「蕎麦屋でもお腹いっぱい食べてほしい」という泥濘さんの思いから、〈手打ち蕎麦 寧〉では、手頃な価格で気軽に立ち寄れる蕎麦屋さんを目指しています。
そして、その価格を守るために、同店では手間を惜しまない丁寧な仕事を積み重ねています。

例えば「飲める鶏天」。使用している鶏肉は特別なものではないそうです。ですが、柔らかくておいしい仕上がりになるように、筋取りしたり繊維に沿ってカットしたりと、鶏肉の切り方に工夫を凝らしています。この作業は全スタッフができるように指導しているそうです。
また、接客についても徹底して指導しています。同店のホームページや求人欄にも「明るく元気」のワードが掲げられている通り、〈手打ちそば 寧〉のスタッフさんたちはとにかく元気はつらつ! 明るいあいさつと気持ち良い接客は、店の雰囲気を明るくさせるだけでなく、お客さんの満足度を高め、スタッフ同士でもやる気を出しあえる、まさに一石三鳥のサービスです。
私たちが安心して楽しめる価格の裏側には、数えきれないほどの手間と工夫がありました。

〈館鼻岸壁朝市〉でのキッチンカー出店や、2025年には八戸市類家での2号店〈手打ちそば 寧 類家店〉をオープンするなど、泥濘さんのまっすぐな思いは止まることなく、着実に〈手打ちそば 寧〉の間口を広げています。

〈手打ちそば 寧 類家店〉の小上がり席。
カウンター席や4人席のみの下長店に比べ、類家店には6人席や小上がり席があるため、お子さま連れや大人数での訪店の際には類家店がおすすめだという泥濘さん。
また、定期的に『DX蕎麦祭り』と銘打ち、特盛蕎麦を完食したお客さんへお食事券を配るイベントを開催していることもあるそうです。

過去に開催されたものです。
従来の蕎麦屋のイメージを打ち破り、おひとりさまも家族連れも、年配の人も若い人も、すべての人が誰でも楽しめる〈手打ちそば 寧〉。驚くほどのボリュームある料理と、明るく元気なサービスは、今日も誰かの活力になっています。