起業するなら八戸で。はっち4階でスモールビジネスで発信する〈モザイクスタイル〉。【三日町】

八戸市まちなか八戸ポータルミュージアムはっち4階に集まる、クラフトを中心とした工房兼ショップ。その一角に、色とりどりのタイルが並ぶ〈モザイクスタイル〉があります。代表をつとめる島さんは、2020年のコロナ禍、東京から八戸にUターン。ここ八戸で、スモールビジネスから挑戦しています。

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wakana

2025年開催【ライター養成講座】受講修了者

1983年生まれ。青森県八戸市出身。イベントや楽しいことが大好き。3人の子育てを経て、現在は夫婦デュオ「OTOMEOTO」として音楽活動をしています。MBTI診断はENFP広報運動家。動物占いはペガサス。好きな食べ物はスパイスカレーと焼き芋。

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八戸市のまちなか〈八戸ポータルミュージアムはっち〉4階には、工芸やクラフト作家のショップが並び、観光客や市内のクラフト好きが集まるフロアがあります。

その一角にあるのが〈モザイクスタイル〉。店内には色とりどりのタイルが並び、どこか異国の雰囲気も感じられます。同店では、簡単に取り外しができるマグネットタイプのタイルパネルを製作、販売。自宅はもちろん、会社や飲食店などのインテリアに、気軽にモザイクを取り入れられるよう提案しています。

「モザイク」とは、石や貝殻、ガラスや陶磁器などのさまざまな色のかけらを寄せ合わせ、絵や図形、模様を描きだす美術技法をいいます。

海外では古くから、寺院や建造物にモザイクが用いられており、有名なものだと、ガウディのサグラダ・ファミリア聖堂やグエル公園があります。

工房にはさまざまなタイルが並び、1枚から購入可能。

「モザイクタイル」とは、表面積が50平方センチメートル以下の小さなタイルのこと。パズルのように組み合わせてモザイクを作ることができます。近年ではキッチンの壁や、玄関の床に用いられ、おしゃれに敏感な人に人気のインテリアです。

モザイクタイルを使用したモザイク。正方形は、かわいい模様も簡単に作れるので、DIYも人気。

モザイクタイルで制作したQRコードのモザイク。スマホを向けると……お店のサイトが! マグネット式で取り外しが簡単にできるタイルパネルは、お店のオリジナル。

“スモールビジネス”起業するなら八戸で。

代表を務める島 忠康さんは、高校を卒業後、一度は地元・八戸に就職しましたが、建築の道へ進みたいと上京します。念願の建築デザイン学校で学び、東京のディスプレイ業界に就職。その後、2020年のコロナ禍、47歳の時に八戸での起業を決意し、Uターンします。

「以前から、人生の半分は会社員、半分は自分のビジネスをしたいと、人生プランを立てていたんです。ゼロからのスタートですし、私一人でやっていく“スモールビジネス“でしたから、はっちの〈ものづくりスタジオ〉を見つけたのをきっかけに起業しました」

はっち4階〈ものづくりスタジオ〉は、クラフト作家はもちろん、デザイン制作、アクセサリー工房などの工房兼ショップを起業する方を募集している。約3坪の店舗は月額15,400円から始められるので、起業を考えている方にはとても魅力的だ。

“廃棄をしない”のその先へ

起業前に本職をしながら副業でタイル貼りのDIYワークショップの手伝いを3年ほどしていた時期に、あることに気付いたといいます。

「参加者がタイル貼りの体験をした練習壁を、次のワークショップのために解体するんです。タイルを壁に直接貼るから、作っては壊しを繰り返す。せっかく体験して作ったタイル壁を家に持って帰れないでしょ。もし取り外せたら、きっと喜んだくれるだろうなぁって」

モザイクの世界に憧れ、モザイクをビジネスにできないかと事業内容を考えていたころ、“施工と解体”の現実に直面した島さん。廃棄をしない、今までにない新しいかたちのものづくりができないか──。

島さんは、マグネットで簡単に取り外しができるパネルを思いつきます。
30cm×30cmの鉄のシートにマグネット式タイルタイルを貼り付けることで、気軽なインテリアとしてモザイクを楽しめるという“ありそうでなかった”アイデア商品、「モザイクパネル」です。使用する材質は、陶器、ガラス、石、モザイクタイル以外の素材、木や紙、布などさまざま。商品に使用する素材や工芸は多種多様だそう。

薄い石をマグネットパネルにしたもの。

青緑色が美しい木材タイルと、調湿、消臭の効果があるタイルを組みあわせたマグネットパネル。木目の輝きを残しながら染める技術が特徴的な八戸の木材塗装職人(風間ファクトリー)と共にオリジナルタイルの開発もしている。

ゼロから、ここ八戸で商品作りを。

「マニアックすぎて、思うように伝わらないんですよ」と、取材中こぼしていた島さんですが、オリジナルのマグネットパネルはたくさんの方に届いています。

県内では、新築のインテリアや模様替えに。県外では、カフェなどの内装や企業のオフィスやホテルの内装にマグネットパネルが活躍しているんだそう。

「いろんな方に商品を知ってもらうことで、新たな発見がまだまだあるんです。お客さんや職人さんと繋がることで、もっと楽しそうな方に進んでみたくなりますしね。おもしろそうだからやってみる。そんな試行錯誤を、ここ八戸からの発信でやっています」

八戸で起業して5年。はじめは800円のコースターを1枚1枚売るところからスタートした「モザイク スタイル」は、年々幅広い層の方に魅力が伝わっています。
ゼロから作る、“ありそうでなかったモザイクパネル”は、島さんの発想力と好奇心で、これからもますますおもしろくなるにちがいありません。

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