トールペイントで生活を華やかに。〈ナチュールマーレンTate〉のクラフトアイテムたち。【六日町】

15世紀後半にヨーロッパで始まったクラフトのひとつ、トールペイント。八戸市内にもトールペイントを用いて、毎日使うアイテムに華やかさを、日々の生活に彩りを与えてくれるお店があります。〈ナチュールマーレンTate〉で、新生活のお気に入りアイテムやカジュアルなプレゼントを探してみませんか?

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小田桐咲-amy-odagiri

1996年生まれ。直感と勢いで生きる牡羊座。青森県八戸市出身。5歳から武術太極拳(カンフー)を嗜んでおり、2019年の全日本チャンピオン。2026年のあおもり国スポでの優勝を目指し、20208月にUターン。『海猫ふれんず』として地元の情報も発信中。育ててくれた街や人に感謝して、その恩を返していけるように活動していきたいです。
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六日町に位置する〈いわとくパルコ 本館〉の1階に店をかまえる〈ナチュールマーレンTate〉。
ここは、トールペイントが施されたアイテムを取り扱う“手作りのお店”です。

トールペイントとは、15世紀後半にヨーロッパでトール(フランス語でブリキの意)に描いたことから始まったクラフトのひとつ。当初はブリキにのみ用いられていたトールペイントですが、現在は、家具や木製品、陶器、布、ガラスなど、身の回りのあらゆるものに施されるようになりました。表札やウェルカムボードなどに描かれることもあるのだとか。
生活を彩るアートとして、多くの人に愛されています。

〈ナチュールマーレンTate〉では、そのトールペイントが施された華やかなアイテムがずらり!
すべて店主の蓼内千賀子(たてない ちかこ)さんによるペイントです。

店内にあるすべての商品(委託商品は除く)にペイントが施されているんです!

ゴリラちゃんのお尻もこんなにキュートに!

 

繊細な筆先が描く優しいお花が、生活に彩りを。

実際にペイントしているところを見せてもらいました。

細い筆を使った繊細な筆遣いで、すいすいとペイントを完成させていく蓼内さん。
トールペイントは、東京に住んでいたときに習い始めたそう。八戸に戻り、最初は講師として活動していたのですが、テナントの空き情報をもらい、開業を決意しました。

その後、現在の場所に〈ナチュールマーレンTate〉をオープン。焼き物、アクセサリー、革アイテムなど幅広く取り扱っています。

創作仲間の商品も取り扱っています。こちらは青森藍を使用した藍染め。

ときにはこんなに小さなものにもペイントを施しています!

ランドセル型の100円玉ケース。小学生のとき、ランドセルにぶら下げていました。

家具などの大きなものに描く際は、華やかになりすぎないように気をつけているのだそう。あくまでも家具が主役で、家具自体の主張を遮らないように、ともすれば地味に見えてしまうくらいの加減で描いているのだとか。

優しい彩りに、明るい雰囲気の玄関になりそうです。

ちなみに、蓼内さんのおすすめは、こちらのアイテム。

みなさん、これが何かわかりますか? 
実はこれ、ランプなのです。上部の蓋部分を引っ張ると、ライトが明るく周りを照らしてくれます。
無地のまま置いておくと、味気なさを感じてしまいますが、お花のペイントがあることで、インテリアとして飾っておくことができそうです。私は最初、お菓子の缶と勘違いしてしまいました(笑)。
自然災害に備えながらも、暮らしを彩ることができるなんて、まさに一石二鳥のアイテムですね。

〈障害者サポートセンター くるみの里〉で作られている木製のイカキーホルダーもキュートに! 制作者が来店されたとき、「僕が作ったやつ!」と喜んでくれたそうです。

 

気心知れた相手へ。カジュアルなプレゼントにぴったりなトールペイントアイテム。

「日頃来てくださっているお客様だけでなく、若い子にも知ってほしい」という蓼内さん。

確かに、お店を外から覗いてみると、その華やかな雰囲気にお高めな印象を持ってしまいますが、そんなことはありません。店内のアイテムの多くが1,000円〜3,500円程度で購入できるものばかりです。
学生のお小遣いでも気軽に購入できそうなお値段。

また、〈ナチュールマーレンTate〉にある商品はすべて一点もの。同じアイテムでも柄が違ったり、同じような形のお花でも色が違ったりと、ひとつとして同じものはありません。
家族や友達など、気心知れた相手へのかしこまらないプレゼントにぴったりですね。

名刺入れや小銭入れなど、ちょっとしたペイントがあるだけで愛らしいアイテムに。

なんと、お持ち込みでのペイントも行っているのだそう! 材質によってはペイントが剥がれやすいものもあるそうなのですが、基本的にはどんなものでもOKです。
お客様では、革靴や財布、カバンなどを持ってこられる方が多いのだとか。

アートに言葉はないですが、その美しさが私たちの心を勇気づけてくれます。花も話すことはできませんが、その可憐さは日々の生活を優しく彩ります。
新生活でのニューアイテムに、トールペイントが施されたアイテムを取り入れてみませんか。

そういえば、来月には母の日がやってきますね。カーネーションの花束の代わりに、〈ナチュールマーレンTate〉のアイテムをプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。

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